エンドマッチ加工とは|フローリング・羽目板選びのポイントを“木材のプロ”が解説

エンドマッチ加工とは|羽目板・フローリング選びのポイントを“木材のプロ”が解説

フローリングや羽目板を美しく施工するために用いられるのが「エンドマッチ加工」です。

しかし、「名前は聞いたことが、具体的なメリットを知らない」という方も多いでしょう。

そこで今回は「エンドマッチ加工」の特徴とメリット、加工あり・なしの違い、材料を選ぶ際の品質チェックポイントについて、“木材のプロ”が詳しく解説します。

おすすめの建築材料も紹介しますので、設計デザインの材料を検討している方はぜひ最後までごらんください。

コラムのポイント

● フローリングや羽目板のエンドマッチ加工は、仕上がりの見た目が良くなり、さらに施工効率も上がるおすすめの加工です。

● 高品質なエンドマッチ加工製品を提供しているメーカーは限られますので、材料選定の際にはチェックポイントを押さえましょう。

●「柏田木材」は1950年に奈良県で創業して以来、高品質な木質建材や技術開発支援に努め、産地にこだわった「無垢材・突板化粧板(不燃・非不燃)・不燃木材」を取り扱っています。


エンドマッチ加工とは

エンドマッチ付き杉フローリング
杉フローリング(エンドマッチ加工付き)

エンドマッチ加工とは、板材と板材を連結するに施す加工を指し、実(さね)加工の一種です。

実加工とは、板材側面の凸部分(雄実:おざね)と、凹部分(雌実:めざね)をはめ込んで、材料の連結部をきれいに仕上げる方法を指します。

フローリングの実加工

フローリングや羽目板の実加工は、通常、板材の長辺に施されますが、短辺を含む四方を加工する場合もあります。

ポイント

フローリングや羽目板の短辺に実加工を施す場合を「エンドマッチ加工」と呼び、材料の4方向全てに加工する場合は「四方実:しほうざね」と言います。

材料の長辺だけではなく短辺も実加工することで、仕上がりの見た目や施工効率におけるメリットを得られます。


▶︎おすすめコラム:木材加工|種類と特徴、オーダーメイド製品のメリット・デメリットを解説


エンドマッチ加工のメリット

エンドマッチ加工のメリット

実加工されていない板材を並べて施工すると、いくら技術があっても材料の間に隙間ができます。

しかし、実加工によって板材を連結できれば、木材の伸縮※によって多少継ぎ目に隙間ができても、下地が見えません。

また、雄実の部分に釘を打って材料を下地に固定でき、その部分を雌実で覆えるため、表面に隠し釘の穴などが見えない点もポイントです。

通常は長辺にしかしない実加工を短辺にも施すことにより、材料の繋ぎ目を効率的かつ美しく仕上げられるのです。

そのため、エンドマッチ加工の材料は、広い面積にフローリングや羽目板を施工する現場で活躍します。

ポイント

エンドマッチ加工によって、フローリング・羽目板の短辺に面取り加工できます。

材料の短辺を面取り※加工すると、高級感のある仕上がりになります。

現場でフローリング(無垢)や羽目板に面取り加工することもできますが、加工精度と加工効率の点を考慮すると、工場でエンドマッチ加工された材料を選定する方法がおすすめです。
木材の面取り加工



エンドマッチ加工“あり・なし”の違い

エンドマッチ加工“あり・なし”の違い

エンドマッチ加工の“あり・なし”では、コストや適した施工場所が異なります。

エンドマッチ加工「あり」

  • 加工なしと比べて値段は高め(施工効率が上がり工事費を抑えられる可能性あり)
  • 広い空間向き(材料の短辺で継ぐ場所が多い)
  • 材料が伸縮しても、見た目への影響が少ない(材料が収縮したり、最初から膨張を見越して多少隙間を開けても、下地が見えない)

エンドマッチ加工「なし」

  • 加工ありと比べて値段はリーズナブル(施工手間が増えて工事費が高くなる可能性あり)
  • 狭い空間向き(材料の短辺で継ぐ場所が少ない)
  • 材料が伸縮すると、見た目への影響が大きい(材料が収縮したり、最初から膨張を見越して多少隙間を開けて施工すると、隙間から下地が見える)


ポイント

エンドマッチ加工は仕上がりと施工面においてメリットがありますが、メーカーによって対応する製品は限られます。

そのため、エンドマッチ加工されているフローリング材や羽目板を選定したい場合は、必ず事前にメーカーに対応可能か確認しましょう。

柏田木材では、フローリング・羽目板へのエンドマッチ加工だけではなく、その他表面仕上げや塗装などのオーダーを自社工場にて特注品として承っております。


▶︎おすすめコラム木材の仕上げ加工|塗装・研磨方法の種類やDIYとプロの違いを徹底解説


エンドマッチ加工の品質チェックポイント

エンドマッチ加工の品質チェックポイント

エンドマッチ加工された製品を選ぶ際は、主に3つのポイントでその品質をチェックしましょう。

面取り・直角の精度

エンドマッチ部分の面取りサイズや直角の精度にブレがないか確認しましょう。

ブレの原因は、材料となる木材の反り・ねじれを矯正しきれないまま加工してしまう点にあります。

柏田木材のテノーナ―※は、反り・ねじれを矯正する機構が備わっているため、変形リスクの高い無垢フローリングでも、高い品質で面取りを実現できます。

欠けの少なさ

エンドマッチの角が欠けていないかも重要なチェックポイントです。

材料端部の欠けは、大量生産の過程において発生するケースは珍しくありません。

欠けた部分が大きいと、きれいに仕上がらなかったり、正常の施工ができなかったりする可能性があります。

柏田木材では、順回転と逆回転のカッターを組み合わせた加工方法を採用しており、カッターが材料を払い出すことなく加工できるため、欠けの発生率を最小限に抑えています。

加工可能な長さ

一般的な加工機械では、通常、実加工できる範囲が2,000mm前後で限界になる場合が大半です。

しかし、柏田木材のエンドマッチテノーナ―は4,000mmまで加工可能なので、高級感のある長尺フローリングのオーダーも承っております。

4,000mmの長尺フローリング材は、一般的な2,000mm前後のフローリング材よりも施工効率が高いため、広範囲に採用する場合におすすめです。


フローリング・羽目板選びはエンドマッチ以外にもポイントが

羽目板・フローリング材選びはエンドマッチ以外にもポイントが

フローリング材や羽目板を選定する際のチェックポイントは、エンドマッチ加工の有無やその品質だけではありません。

無垢材か突板材か

フローリング材や壁や天井の仕上げ材となる羽目板材は、無垢材と突板化粧板に分けられます。

それぞれメリットとデメリットがありますので、特徴を押さえて現場ごとに適した材料を選定しましょう。

柏田木材は、無垢材と突板合板の両方を取り扱っているため、「どちらを選べばいいか判断できない」というご相談も承っております。

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樹種のレパートリー

フローリングや羽目板は、樹種によって色合いや木目の雰囲気、価格が異なります。

木質建材を選ぶ際は、必ず樹種にもこだわりましょう。

無垢材の場合は、見た目だけではなく、硬さや加工性も樹種によって違いがあります。

▶︎おすすめコラム:【針葉樹と広葉樹】建築木材としての違いや見分け方を徹底解説|木目・硬さ・加工性・用途・価格

表面塗装のレパートリー

フローリングの場合、表面の塗装仕上げによって耐汚性・耐キズ性・耐摩耗性・メンテナンス性に差が出ます。

また、デザインに合わせて材料を着色塗装するケースもあります。

材料を選定する際には、ぜひ表面塗装にもこだわってみてください。

柏田木材では、UV塗装などの特殊塗装も全て自社工場・自社スタッフにて対応しており、高い品質をお客様に提供しています。

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加工のレパートリー

木材の加工はエンドマッチ加工だけではありません。

木材の経年変色を抑える日焼け防止塗装やフローリングにおすすめの滑り止め加工、仕上がりの風合いをワンラック上げる浮造り(うづくり)加工、鏡のように滑らかな表面に仕上げる超仕上げ加工など、デザインに合わせて様々な技術があります。

フローリングや羽目板を選ぶ際は、エンドマッチ以外の加工技術についてもメーカーに確認しましょう。

▶︎おすすめコラム:木材加工|種類と特徴、オーダーメイド製品のメリット・デメリットを解説

防火性能

特殊建築物※などの壁や天井(軒天)を羽目板仕上げにする場合、建物の規模や建設場所によっては不燃・準不燃・難燃材料を選定しなくてはいけないケースがあります。

仕上げ材などに防火材料を選定する必要がある場合は、必ず国土交通大臣の認定を受けた材料かどうか確認しましょう。

柏田木材では、防火認定番号取得済みの不燃木材不燃パネル(不燃突板化粧板)を取り扱っていますので、防火材料の選定についてもお気軽にご相談ください。

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産地

木質建材を選ぶ際、原料である木材の産地もチェックしましょう。

同じ樹種でも産地によって色合いや性質が変わります。

また、近年はSDGsの観点や建物の存在価値向上の観点から、国産材・地産材を採用するケースは少なくありません。

柏田木材は、吉野杉や吉野桧の産地として知られる奈良県で1950年に創業して以来、長年培った知識・技術とネットワークを活かして、様々な産地から良質な木材を仕入れています。

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納期

フローリング材や羽目板など長尺の材料は、現場によって置き場所に困る場合もあります。

そのため、発注から納品までの期間についても確認しましょう。

タイミングよく納品できない材料は、工程を長引かせる可能性があります。

柏田木材では、一般的な倉庫に加えて自動倉庫を完備しており、材料・完成品の保管代行に関するご相談も承っております。


レパートリー豊富な“柏田木材”の木質建材

レパートリー豊富な“柏田木材”の木質建

柏田木材は、林業・製材業で世界的に有名な奈良県五條市で「無垢材・不燃木材・突板化粧板・不燃パネル」を取り扱う建材メーカーです。

奈良県は吉野杉・吉野桧(ヒノキ)の産地としても世界的に知られています。

木材を知り尽くしているメーカーだからこそ、お客様のご要望やプラン・現場の条件に最適な材料を提案できる点が私どもの強みです。

木質建材の加工・製造に加えて特殊塗装も全て自社工場で手掛けているため、「防火規定に対応できる・表面耐久性が高い・変色しにくい・環境と人にやさしい・産地にこだわった」木質建材をお探しの方は、ぜひ弊社へご相談ください。

柏田木材・製品の特長

● レパートリー豊富な「塗装・表面加工ラインナップ」
● 木材の切削・接着・着色・塗装を全て自社工場で行うことによる「高い品質安定性の確保」
● 木材産地に近い立地による「リーズナブルな価格の実現」
● SDGsやカーボンニュートラル実現に貢献できる「国産材(県産材・地域材)の活用」
● “こだわり”を実現できる「特注加工・開発支援・OEM製造」
● 施工効率を高められる「自動倉庫管理のオンタイム納品」


フローリング

桧フローリング(エンドマッチ付き)
フローリング

対応樹種:杉・桧・唐松

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
規格サイズ12・151201960・3960
1950・3950(厚み15のみ、エンドマッチ付き)
無塗装
UV塗装
ウレタン塗装
オスモUV塗装
特注サイズ12〜70〜900〜

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
規格サイズ151101960・3960
1950・3950(エンドマッチ付き)
無塗装
UV塗装
ウレタン塗装
オスモUV塗装
特注サイズ12〜70〜900〜

唐松

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
規格サイズ①15105・1401950・3900
1940・3890(エンドマッチ付き)
無塗装
UV塗装
ウレタン塗装
オスモUV塗装
規格サイズ②151201818(エンドマッチ付き)


無垢材(羽目板)

杉羽目板
羽目板

対応樹種:杉・桧・唐松

樹種厚みmm幅mm長さmm塗装
杉・桧10〜18mm70〜180mm1,500〜4,100無塗装
ウレタン塗装
オイル塗装
UV塗装
オスモUVオイル塗装
唐松要相談要相談要相談


突板化粧板(非不燃・不燃)

天然木突板貼り不燃パネル

対応樹種:杉・桧・米栂・米松・オーク・バーチ・メープル・ウォルナット・チーク・チェリー・アッシュ・カリン・カバなど40樹種以上

【不燃タイプ】

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
規格サイズ6・94501818・2424ウレタン塗装
特注サイズ3〜90〜1,220〜2424
※UV塗装は不燃仕様には対応しておりません。ご了承ください。

【非不燃タイプ】

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
規格サイズ6・94501818・2424UV塗装
ウレタン塗装
無塗装
特注サイズ3〜90〜1,220
(UV塗装品は60〜450)
〜4000
(UV塗装品は1500〜4000)



不燃木材

不燃木材
不燃木材

対応樹種:杉・桧

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
羽目板
ルーバー
12~90~4501500~無塗装
不燃ウレタン塗装(白華抑制タイプ)




まとめ

フローリングや羽目板のエンドマッチ加工は、仕上がりの見た目が良くなり、さらに施工効率も上がるおすすめの加工です。

ただし、高品質なエンドマッチ加工製品を提供しているメーカーは限られます。

柏田木材は1950年創業以来、時代と共に様々な木質建材の製造・販売を行ってまいりました。

奈良県産材をはじめとした各地の銘木を取り扱っておりますので、無垢材・不燃木材、不燃・非不燃突板合板の選定でお悩みの方は、ぜひ柏田木材までご相談ください。

お問い合わせに関して

当社では主にメーカー様、商社様、施工業者様、設計事務所様からのお問い合わせを承っております。
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