ハードメープルの特徴を木工業者が解説ー色合いや加工性・耐久性は?どんな製品に使われる?

こんにちは。「柏田木材工業株式会社」の柏田です。

世界にはたくさんの木があり、樹種によって様々な特徴を持っています。

日本にも秋になると紅葉がみられるカエデの木がありますが、カエデの木は日本だけにあるものではありません。

ハードメープルも海外にあるカエデの木の一つです。

ということで、今回のコラムではハードメープルの特徴についてご紹介したいと思います。

産地はどこ?

ハードメープルの産地

ハードメープルはカナダ東部とアメリカ中西部から北東部に分布しており、特に北米大陸の五大湖周辺が産地として有名です。

色味:上品かつ面白みのある色柄

ハードメープル

心材と辺材での色差は少なく、乳白色です。縮み杢・バーズアイ杢・カーリー杢・泡杢・斑紋杢・フィドルバック杢などの様々な杢理が出ることがあります。

白っぽい色合いでありつつ様々な杢理を持つため、清潔感がありつつも面白味もある空間を演出できます。

また、経年変化によって長い時間をかけて飴色に変化していきます。

加工性、耐久性は?

比重は0.72程度とそこまで重くなく、鋸挽は刃が振動しがちですが難しくはありません。接着性は非常に良く、曲木は蒸し曲げが容易です。

鉋掛は不規則な杢理があるため逆目になりやすいため難しいです。刃物の角度を浅くするなどの工夫をすることが重要になります。

また、乾燥にはかなり時間がかかり、収縮も大きいですが、劣化は控え目です。

耐摩耗性・耐衝撃性が非常に高いことで有名です。ただし、耐腐食性と耐虫害性は低いです。

どんな用途がある?

ボウリング場のレーンに使用され始めたことを期に大量生産が始まり、認知が広まりました。

ボウリング場の他にもダンスホールやローラースケートリンクなど過酷な使用が想定される床材として利用されることが多いです。

そのほかにも調理器具・楽器・運動具に利用されるなど、頑丈さにおいて非常に信頼がおかれています。

最後に豆知識:国旗になるほど愛された木

カナダの国旗

ハードメープルの一種としてシュガーメープルという樹種があり、メープルシロップがとれることで有名です。

カナダの国旗になっているメープルの葉は、実はシュガーメープルのものです。

おいしいシロップが取れる上に、美しい紅葉の時期があり、さらに、木材としても非常に頑丈で色んな使い道がある木だからこそ、その地にする人に愛され国旗になったのでしょう。

まとめ

以上、ハードメープルの特徴についてまとめてみました。

木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。

全力で御社の抱える、木材に関わるビジネス課題を解決するご提案をいたします。

柏田木材工業へのお問い合わせはこちらから

MENU