ブラックウォルナットの特徴を木工業者が解説ー色合いや加工性・耐久性は?どんな製品に使われる?

こんにちは。「柏田木材工業株式会社」の柏田です。

世界にはたくさんの木があり、樹種によって様々な特徴を持っています。

そして、ブラックウォルナットという木は多種多様な樹種の中でも、特に重厚な趣きを持つものとして有名です。

ということで、今回のコラムではブラックウォルナットの特徴についてご紹介したいと思います。

産地はどこ?

ブラックウォルナットの産地

ブラックウォルナットはアメリカ中央部に分布しています。

また、アフリカンウォルナットやヨーロピアンウォルナットなど別種のウォルナットが各地に存在しています。

色味:ほかの木にはない独特の重厚感

ウォルナット

心材は淡褐色から黒紫色と幅広い色合いを持ち、辺材は白に近い色合いをしています。

また、杢理は不明瞭なことが多いですが、縮み杢が出ることがあります。

この、縮み杢は雪が枝に重くのしかかることで生まれます。縮み杢はウォルナットが寒さと重さに耐えた木である証といえます。

重厚感がありつつも奥行きのある独特の色柄を持つことから、高級感と落ち着きのある空間を演出します。

経年変化によってさらに深みが増して、暗茶褐色から黒の色合いに変わり、さらに重厚感が増していくため、長く使うほどに価値の増していく木です。

加工性、耐久性は?

比重は0.64程度とそこまで重くなく、鋸挽・鉋掛は容易ですが少し刃物を鈍くする傾向にあります。接着・乾燥は簡単で、曲木は蒸し曲げにすると簡単です。

また、耐摩耗性・耐衝撃性が高いため傷には強いですが、耐腐食性・耐虫害性が低いです。

どんな用途がある?

他の樹種にはない特徴的な木目を持つことから、内装材・家具はもちろん、彫刻のような工芸品としても利用され、木目を生かした生地仕上げが特に人気です。

また、ウォルナットは見た目もさることながら、傷つきづらくて頑丈な木でもあるため、ライフルの銃床や楽器などの特に耐久性が求められるものにも利用されています。

見た目だけでなく、強さも兼ね備えていて、長く使っているうちに愛着が沸く木だからこそ、昔から根強く人気があるのかもしれません。

最後に豆知識:稀に中から鉄が出てくる

ブラックウォルナットは昔、鉄を打ち込むことで色が濃くなると信じられていたことから、昔に打ち込まれた釘や銃弾が加工時に出てくることが稀にあります。そのため、加工時にこれらが刃物に接触してしまうことが稀にあります。

まとめ

以上、ブラックウォルナットの特徴についてまとめてみました。

木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。

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