ホワイトオークの特徴を木工業者が解説ー色合いや加工性・耐久性は?どんな製品に使われる?

こんにちは。「柏田木材工業株式会社」の柏田です。

世界にはたくさんの木があり、樹種によって様々な特徴を持っています。

そして、多種多様な樹種の中でも、最も有名な木と言えば「ホワイトオーク」が思い浮かぶ方も多いと思います。

ということで、今回のコラムではホワイトオークの特徴についてご紹介したいと思います。

産地はどこ?

ホワイトオークの産地

ホワイトオークは北米大陸一帯に分布しており、特にアメリカ東部とカナダに多く分布しています。

また、ヨーロッパに生息しているホワイトオークもありますが、今回はヨーロピアンホワイトオークという別種として扱い、別の機会に紹介しようかと思います。

色味:柔らかくも高級感がある

羽目板の張り方

黄白色で、はっきりとした木目です。虎斑や炎状杢という杢理が現れることがあり、虎斑は柾目・炎状杢は板目によく見られます。

柔らかい色調で、空間に溶け込みながらも格調高い雰囲気を演出します。

経年変化によって色合いが黄褐色に近づいて深みが増していきます。

加工性、耐久性は?

木材加工

硬さの割には比重は0.75程度とそこまで重くなく、鋸挽・鉋掛・接着・曲木などの様々な加工が容易です。

ただし、角面の加工時に欠けが発生しやすい点には注意が必要です。

加えて乾燥に関しては、非常に遅い上に途中で割れを起こすことがあるのためこちらも要注意です。

耐久性に関しては、耐腐食性・耐摩耗性・耐衝撃性・耐虫害性など様々な性能が高いため、様々な用途で長期間に亘って使い続けられる木材だといえます。

ただし、鉄と反応して鉄の強度を落とす特性があり、木材自身にもシミができてしまいます。

そのため、無塗装状態のオークを鉄製品と組み合わせたり、鉄製品を触った手で触れたりする際には注意が必要です。

どんな用途がある?

木製品

美しさ・加工性・耐久性が揃っている上に価格もそこまで高くはないため、無垢材・集成材・単板などの様々な形で用いられ、家具、造作材、床、合板、船、枕木、ワイン・ウィスキーなど酒類の樽など、あらゆる製品に利用されています。

最後に豆知識:酒樽として有用な理由

酒樽

ホワイトオークはウイスキーやブランデーの醸造樽によく利用されます。

これは、「チロース繊維構造という構造を持つため、液漏れさせずに通気させることができる」・「タンニンが溶け込むことで芳醇な香りが生み出す」という特性を持っているからです。

まとめ

以上、ホワイトオークの特徴についてまとめてみました。

木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。

全力で御社の抱える、木材に関わるビジネス課題を解決するご提案をいたします。

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