高耐久な屋外木部用塗料「S-100」を実際に使用してみた感想

木材に関わるビジネス課題を解決する。

奈良県五條市で木材加工業を営んでいます、柏田木材です。

国産材の活用も少しずつですが増えてきており、それに伴って、外装にも国産材を使用したいというご要望が私たちの所にもよく来るようになってきました。

外装に木材を使用する際には、風雨や日光による劣化を軽減するために屋外用の塗料を塗装することが必須です。

一口に、屋外用塗料と言っても多種多様なものがありますが、設計士様からのご要望で「S-100という塗料を使用してほしい」という依頼が増えてきています。

S-100は日本マテリエイド株式会社住友林業株式会社によって、共同開発されたシリコン系強撥水系塗料です。

ということで今回は、S-100を使ってみたときの実際の作業性や仕上りについてお話ししようと思います。もし、S-100自体の特徴や性能が気になる場合は、こちらに詳しく記載されています。

塗装方法について

今回、私たちはS-100の塗装方法としてスプレー塗装を採用しました。一般的な塗装方法は刷毛塗りが多いようですが、今回の物件では短期間で大量に塗装する必要があったため、手作業になってしまう刷毛塗りではなく、スプレーブースラインを用いて塗装しました。

一般的には「有効成分が空気中に揮発してしまう」・「顔料が多すぎて刷毛塗りでないと均一に色がつかない」など、様々な理由でスプレー塗装ができないか、できても美しく塗装することが難しい塗料も多いです。

なので、S-100についてスプレー塗装ができるのか問い合わせてみますと、問題なく塗装できるとお返事を頂いたので、実際にやってみました。

実際に塗装してみた感想

実際に塗装してみたところ、色ムラにもならず均一に塗ることができました。

スプレー塗装なのでサネ部分にもきれいにかかるため、作業性も良好でした。

凹凸のある部分にもキレイに塗装できるのはスプレー塗装ならではです。

ただ、少し高価な塗料なので、スプレー塗装だと捨てる塗料が多くなってしまう点がもったいない感じはしました。

それでも作業効率的には、一本一本手作業で刷毛塗りをするのに比べて少なくとも5倍ほどの速度で生産できたと思います。

仕上がりについて

二回塗りを終えた際の仕上がりを見るとかなり厚く塗膜が形成されています。

この塗膜が一液性水性造膜型の屋外用塗料の中では固めな印象。

今回は桧に塗装をしたのですが、桧はそのままでは柔らかい木なので強度を補完できるS-100は相性がよさそうです。

色合いも桧の白さに近い仕上がりのため木の風合いがしっかり残っている点も好印象です。

また、手触りはかなりスベスベとした仕上がりで、「木材の感触を残したい」などのこだわりがない限りは気に入って頂ける方が多いと思います。

まとめ

他の屋外用塗料に比べて少々高価な塗料ではありますが、作業性が良く、仕上がりも良好なので、短納期対応や大量生産に向いている塗料だと感じました。

以上、S-100についてまとめてみました。

柏田木材ではS-100の塗装はもちろん、加工や接着にも対応しているため様々な製品の製造対応が可能です。

木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。

全力で御社の抱える、木材に関わるビジネス課題を解決するご提案をいたします。

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