チークの特徴を木工業者が解説ー色合いや加工性・耐久性は?どんな製品に使われる?

こんにちは。「柏田木材工業株式会社」の柏田です。

世界にはたくさんの木があり、樹種によって様々な特徴を持っています。

チークはウォルナット・マホガニーと並んで三大銘木として知られています。

ということで、今回のコラムではチークの特徴についてご紹介したいと思います。

産地はどこ?

原産地としてはミャンマーで、ベトナム・タイ・インドネシアなどに植林されています。

他にも中央アメリカやアフリカにも植林されていますがここでは東南アジアを中心にお話していき
ます。

色味:使い込むほどに深く美しくなる

チークの壁板

心材は金褐色、辺材は淡黄褐色です。ミャンマー産のチークは木目が細かく、色が濃い傾向にあります。

対して、その他の産地の植林木は木目が荒く、色も薄い傾向にあります。

また、経年変化によって色が黄褐色が暗褐色に変わり、深みが増していきます。

加工性、耐久性は?

鋸挽・鉋掛をする際には数回加工するごとに刃物を変えないといけないほど刃物を鈍らせます。

その原因はチークの中に含まれるシリカです。その上、超鋼刃やダイヤ刃ではきれいに切れないため仕上がりを重視する場合にはハイス刃を利用しなければいけません。

接着性は簡単で、用途としても接着して用いる単板貼りが最も多いです。

ただし、単板に目飛びが発生していることが多いため、単板を選別するか、目飛びが目立たないようにすることが重要です。

乾燥は時間はかかりますが割れや狂いは少ないです。また、曲げやすさは普通くらいです。

耐衝撃性はそこまで高くありませんが、樹脂成分が多いため耐摩耗性・耐腐食性・耐虫害性が非常に高いことで有名です。

どんな用途がある?

チークは見た目の美しさと耐久性の高さを持ち合わせているため、用途の非常に多い木です。

最も多い利用方法は単板貼りで、内装材・家具に用いられ、その他にも彫刻・船体・ウッドデッキ・橋梁など用途は実に様々です。

最後に豆知識:千年以上現存している寺院

寺院

東南アジアには多くのチークを用いた寺院が多く現存しており、当時の職人たちの技術の粋を集めた繊細な彫刻や浅浮彫りが施されています。

世界遺産として登録されている建築物も多く、中には千年以上前に建てられた建物も現存している寺院もあり、チークの高い耐久性が窺えます。

まとめ

以上、チークの特徴についてまとめてみました。

木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。

全力で御社の抱える、木材に関わるビジネス課題を解決するご提案をいたします。

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