ベイマツの特徴を木工業者が解説ー色合いや加工性・耐久性は?どんな製品に使われる?

こんにちは。「柏田木材工業株式会社」の柏田です。

世界にはたくさんの木があり、樹種によって様々な特徴を持っています。

そんな中でも、ベイマツは北米が生産・輸出する木の代表格であり、世界中で活躍しています。

ということで今回は、ベイマツについて紹介していこうと思います。

産地はどこ?

ベイマツの産地

カナダのブリティッシュコロンビアからロッキー山脈沿いにワシントン、オレゴン、カルフォルニアなどが主な産地です。

色味:通直ではっきりとした木目

夏目と冬目で色合いがかなり異なり、心材と辺材の境目もはっきりしています。

心材部分は夏目が黄褐色で冬目が赤褐色になっていて、辺材は心材部分よりも淡い色になっています。

通直な木目で柾目は特にすっきりとした印象を持ちます。

加工性、耐久性は?

比重は0.53で、鋸挽・鉋掛・接着が容易ですが、少しだけ刃物を鈍くする傾向にあります。

乾燥に時間はかかりませんが、節が割れたり抜けたりします。加えて、樹脂が多く含まれた木であるため脱脂乾燥という手法をとる必要があります。また、曲げ加工にはあまり向きません。

剛性が高いうえ、耐衝撃性・曲げ強さ・圧縮強さ・耐摩耗性・耐腐食性も良い方です。ただし、耐虫害性が低い点が弱点です。

どんな用途がある?

ベイマツはその強度の高さから、合板・構造材・杭・枕木・船・桶・タンクなどに利用されます。

また、特に木目の美しいものはピーラーと呼び、内装材にも利用され、日本では和室に好んで利用されています。

最後に豆知識:森林経営のお手本

ベイマツは計画的に伐採・植林を行うことで森林が減少しないように管理されています。

合板や構造材などの大量に木を消費する用途に使用し、世界各地に輸出をしていても、安定した森林経営ができていることは驚くべきことです。

まとめ

以上、ベイマツの特徴についてまとめてみました。

木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。

全力で御社の抱える、木材に関わるビジネス課題を解決するご提案をいたします。

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