インドローズの特徴を木工業者が解説ー色合いや加工性・耐久性は?どんな製品に使われる?
こんにちは。「柏田木材工業株式会社」の柏田です。
世界にはたくさんの木があり、樹種によって様々な特徴を持っています。
そんな中でも、インドローズは最高級の木の一つとして数えられています。
ということで今回は、インドローズについて紹介していこうと思います。
産地はどこ?
インドが主な産地であり、スリランカにも少量ですが存在します。
色味:独特な重厚感のある色調が人気
心材は褐色から紫色の地に暗色の筋が入っており、辺材は灰白色です。
杢理はリボン杢を持つことがあります。独特の重厚感のある色合いが人気で、最高級の木材として扱われています。
加工性、耐久性は?
比重は0.85で、鋸挽・鉋掛は導管中の石灰質が刃物を摩耗させるため困難です。
乾燥は時間を掛ければ狂いも少なく素直に乾燥します。
また、曲げ加工にはあまり向きません。接着・蒸し曲げは簡単です。
剛性は高くありませんが、緻密な木材なため衝撃・曲げ強さ・圧縮強さは高いです。
加えて、耐腐食性・耐虫害性は非常に高いです。
どんな用途がある?
最高級の家具や内装に用いられる他、工芸品・彫刻に好んで用いられます。
特に、美観の優れたものは化粧単板として用いられます。
また、現地では外装建具やボート建造などにも利用されています。
最後に豆知識:インドローズに似た別物
インドローズとはローズウッドの一種であり、ローズウッドにはシタン・ソノクリン・チンチャンなども含まれています。
これはバラの香りがほのかにする樹種を総称してローズウッドと呼ぶためです。
つまり、ローズウッドは特定の樹種を指す言葉ではないということです。
まとめ
以上、インドローズの特徴についてまとめてみました。
木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。
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