サペリの特徴を木工業者が解説ー外観や加工性・耐久性は?どんな製品に使われる?
こんにちは。「柏田木材工業株式会社」の柏田です。
世界にはたくさんの木があり、樹種によって様々な特徴を持っています。
そんな中でも、サペリは独特の風合いを持ち、その美しさに魅了されるファンも決して少なくありません。
ということで今回は、サペリについて紹介していこうと思います。
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サペリの特徴
サペリが持つ特徴について3つご紹介します。
高層ビル並みの樹高
サペリは樹高が60m・直径が1.5mを超えるものもあるほど大きく育つ木です。
その大きさは10~15階建てのビルと同じくらいの高さです。
あらゆる樹種が生息している熱帯雨林でも、ひときわ大きく育つため、密林の中でもすぐに見つけらます。
マホガニーの代替品
世界三大銘木としても有名なマホガニーですが、18世紀ごろに家具で大流行した際に刈り尽くされ、ワシントン条約によって取引制限されてしまいました。
サペリはこのマホガニーによく似ていることから代替樹種として扱われています。
高級品として大人気
サペリはマホガニーの代替品として、高級なギターや車の内装としてよく採用されます。
これはマホガニーに見た目が似ているからだけでなく、奏でた際の音色・磨き上げた際の滑らかな手触りまでもよく似ているからです。
産地はどこ?
アフリカのコートジボワール・ガーナ・ナイジェリア・カメルーン・ウガンダなどの熱帯雨林一帯が産地です。
外観:独特な重厚感のある色調が人気
心材は切断時は紅桃色ですが、次第に赤褐色に変化していき、辺材は淡黄白色をしています。
柾目には、ストライプ模様がはっきりと見えるほど密なリボン杢が現れることが特徴的な樹種で、そのほかにもフィドルバック杢・縮み杢・虎斑なども現れます。
加工性、耐久性は?
比重は0.64で、鋸挽・鉋掛は少し刃物を摩耗させ、逆目への対応も必要です。
乾燥は早いですが狂いが目立ち、乾燥後にも狂います。また、接着は簡単ですが、蒸し曲げは困難です。
耐久性については、剛性が低く、耐衝撃性・曲げ強さは普通、圧縮強さ・耐摩耗性は高めです。
また、耐虫害性は中程度で、耐腐食性はかなり高いです。
どんな用途がある?
特徴的な外観を活かして、家具・内装材・外装材・造作材等に利用されます。
他にも、楽器やスポーツ用品などにも用いられ、高級品として扱われます。
また、特に美しいものは柾目取りでスライスして化粧単板に加工されることが多いです。
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まとめ
以上、サペリの特徴についてまとめてみました。
木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。
全力で御社の抱える、木材に関わるビジネス課題を解決するご提案をいたします。
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