ファルカタの特徴を木工業者が解説ー外観や加工性・耐久性は?どんな製品に使われる?
こんにちは。「柏田木材工業株式会社」の柏田です。
世界にはたくさんの木があり、樹種によって様々な特徴を持っています。
そんな中でも、ファルカタは非常に軽くて扱いやすい材料として有名です。
ということで今回は、ファルカタについて紹介していこうと思います。
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ファルカタの特徴

ファルカタが持つ特徴について3つご紹介します。
世界一の成長速度
ファルカタは成長が早い木として有名で、5〜7年で大人になります。
大人になった木は伐採されて、新たな木が植えられます。
この成長サイクルの早さから、再生可能資源として注目されています。
環境に優しい
成長が早いということはそれだけ多くのCO₂を吸収するということ。
ファルカタの伐採・植林を繰り返すことでCO₂の削減に貢献できると期待されています。
しかも、土壌に埋めるだけで簡単に土に還るため、処理の手間も少なくて済むというオマケ付きです。
DIYの材料として大人気
ファルカタはカッターナイフで削れるほど柔らかく、その上、軽くて持ち運びやすい木です。
簡単な工具でも難なく加工できて、長時間の作業でも疲れにくいため、DIYの材料として人気が高いです。
産地はどこ?

インドネシア、パプアニューギニア、ソロモンが原産地で、フィリピンやマレーシアなどの東南アジア諸国に植林されました。
外観:桐に似た上品な白

辺材と芯材の境界がほぼ無く、全体的に淡黄白色から淡褐色の色合いをしています。
外観が非常に桐に似ているため、従来では桐を用いていた製品がファルカタに切り替わることも少なくありません。
加工性、耐久性は?

比重は0.37で、鋸引・鉋掛は柔らかい上に裂けにくい特性があるため非常に簡単に行えます。
また、接着・曲げ木も簡単に行えます。乾燥は簡単ですが少し反ります。
剛性・耐衝撃性・曲げ強さ・圧縮強さ・耐摩耗性などの強度面が総じて低いです。
耐虫害性・耐腐食性も低いですが、薬剤処理に適性があるため補填が効きます。
どんな用途がある?

加工性が非常に高い代わりに耐久性がほぼ無いファルカタは、強い負荷がかからない用途に利用され、家具の底板や側板・普通合板や集成材の芯材・木箱・使い捨て容器などに利用されます。
まとめ
以上、ファルカタの特徴についてまとめてみました。
木製品のことでお悩みのことがございましたら、ぜひ一度、柏田木材にお問い合わせください。
全力で御社の抱える、木材に関わるビジネス課題を解決するご提案をいたします。
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