〈木目の種類〉特徴の違いや見分け方・選び方について木材のプロが徹底解説
樹木は、カットの仕方で木目が変わり、見た目はもちろん、色味や性能に違いがあるため、用途によって使い分ける必要があります。
そこで、今回は木目の種類や特徴を紹介します。
見た目・カラー・強度の違いを詳しく解説しますので、ウッドインテリアのデザインや材料を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
● 木目には種類があり、製材方法や樹種によって模様が異なります。
● 木目によって、性能や適切な用途が異なるため、目的に応じて材料を選ぶことが重要です。
● 私たち「柏田木材」は、1950年に創業以来培った高い製造技術を活かし、高品質でディテールにまでこだわった木質建材を製造しています。
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〈柾目・板目・杢目〉加工方法による木目種類の違い
樹木を伐採した状態の丸太から製材する際、加工する方法や方向によって、現れる木目は異なります。
製材時の加工方法は、主に「スライス杢」と「ロータリー杢」の2種類です。
「スライス杢」
(スライサー杢)
丸太から角材などを直線的に切り出す方法で、向きによって板目と柾目が現れます。
「ロータリー杢」
丸太を“桂剥き”の要領で、年輪に沿うように薄くスライスする方法で、杢目の材料を作る際に用いられます。
では、それぞれの木目について、特徴を紹介します。
柾目
年輪の筋に直行して切り出すため、線状の木目になります。
シンプルですっきりとした印象に仕上げたい場合におすすめです。
板目
木の中心からずらした部分を切り出すと、部分的に輪っか状の模様が現れます。
ランダムで不揃いな模様によって、柾目よりもナチュラルな印象になる点が特徴です。
追柾目(半柾)・半板目
追柾目(おいまさめ)や半板目は、一枚の材料に柾目と板目の両方が現れる状態を指します。
整然と年輪のラインが並ぶシャープな印象の柾目と、自然な風合いの板目の中間にあたる部分です。
木の魅力を最も表現できることから、昔から貴重な部位として重宝されてきました。
杢目(木理)
杢目とは、丸太の円周方向に現れる模様で、樹種によって多種多様な点が特徴です。
丸太を回転させながら薄く削り出すため、無垢材ではなく突板などのシート状になります。
波紋のような模様から、鱗が連なるような模様、細かい斑点がちらばる模様など、樹種や個体によって杢目は異なり、二つとして同じものはありません。
市場では高値で取引されており、種類によっては希少価値がとても高いです。
- 笹杢 (ささもく):笹葉の先のような鋭く尖った模様が連なる木目
- 如鱗杢 (じょりんもく):魚の鱗が並んだような木目
- 鳥眼杢 (ちょうがんもく):鳥の目に似た小さな斑点がちりばめられた木目
- 縮杢 (ちぢみもく):木目が縮んで波状に現れる木目
- 泡杢 (あわもく):水面に現れる泡のように、ランダムな円形模様がいくつも現れる木目
このほかにも樹種ごとに特有の杢目があります。
木目による色の違い
木材の色味は、木目には関係なく、樹種や切り出した部位によって異なります。
ここでキーワードとなるのが、「辺材」「心材」という言葉です。
- 辺材(へんざい):樹皮に近い外側の部分で、年輪がまだ若いため、明るい色の樹種が多い
- 心材(しんざい):幹の中心に近い部分で、年輪が古いため、赤身を帯びて色が濃い樹種が多い
幹の太さや切り出す板幅によっては、一枚の材料で場所により色が変わります。
また、樹種によってはそもそも大径木が少なく、幅広の柾目材を入手することは困難です。
カウンター材のように幅の広い柾目材が必要な場合は、複数の材料をつなぎ合わせる「はぎ合わせ」という加工が施されます。
見た目だけではなく価格・性能にも違いが
柾目と板目では、見た目だけではなく価格や性能にも違いがあります。
材料選びの際には、ぜひこれらの違いについてもチェックしてください。
柾目
主に丸太の中心部から取るため、板目と比べると価格が高い傾向にあります。
節がなく木目が均等で、板目よりも収縮比率が低く、変形リスクも少ない点が特徴です。
樹種にもよりますが、調湿性能が比較的高く、内装材に適しています。
ただし、水分を吸収しやすいため、水がかかる場所やテーブル・カウンターへ用いる場合は、必ず表面コーティングが必要です。
板目
一本の丸太から多く取れるため、同じ樹種ですと柾目よりも価格は安めです。
木目が不揃いでナチュラルな点が魅力ですが、節が多く、年輪幅のムラによって、乾燥による収縮や湾曲が起こりやすい材料もあります。
ただし、意匠面では節やランダムな年輪幅が重宝されることも多く、水分を通しにくいため、テーブルの天板などにも用いられます。
“柏田木材”は、1950年に木工所として創業して以来培った“目利き力”を活かし、高品質で美しい木目の材料を取り揃えています。
産地を限定した県産材や地域材も取り扱っていますので、「こんな木目が欲しい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
無垢材から挽板材まで取り扱う“柏田木材”の強み
私たち“柏田木材工業株式会社”は、建材を中心に木製品の開発・製造支援を行う会社です。
木製製品のOEM・特注製造・研究開発を通じて、お客様の木材に関わるビジネス課題を解決するだけではなく、地球環境に配慮した建材製造を行っています。
1950年創業以来、奈良県にて高品質でデザイン性・施工性・コストにまで配慮した商品をご提供し続けてきました。
無垢材の取り扱いはもちろん、木を薄くスライスした挽板を用いた商品も製造しておりますので、木質建材に関するお悩みをトータル的に解決いたします。
● 加工・接着・着色・塗装を自社にて一貫対応いたします。
● ウレタン塗料だけではなく、UV塗料・オイル塗料・屋外用塗料など様々な塗料に対応いたします。
● お客様からの材料支給にも対応いたします。
● 加工前の材料保管・加工後の製品保管を自社倉庫にて対応いたします。
● お客様のご要望に合わせて樹種・形状・塗装仕様のご提案をいたします。
お客様からの様々なご要望に応えられるよう、以下の取り組みを行っています。
木工所として培った経験を活かした“県産材・地域材”の活用
柏田木工所として創業して以来培った知識とネットワークを活かし、県産材や地域材の利用にも積極的に取り組んでいます。
以下のような地産材を用いた実績がございますので、ぜひご相談ください。
- 奈良県産杉
- 奈良県産桧
- 信州産唐松
- 吉野杉
- 吉野桧
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立地による“リーズナブルな価格”の実現
私たちが工場を構えるのは、奈良県五條市。
銘木として知られる吉野杉の産地とも近い、林業・製造業が盛んな地域です。
そのため、良質な木材を最低限の輸送コストで入手できるため、お客様にもコスパの高い木質内装建材をご提供できます。
倉庫管理による“施工効率性アップ”
羽目板材などは長尺な建材であるため、現場での置き場確保にお困りのケースは少なくありません。
早めに納品すれば、作業スペースに影響がでてしまうこともあるでしょう。
柏田木材では、材料の一時保管場所として、自動倉庫による管理を導入しています。
必要なものを必要なタイミングで現場へ納品できるため、施工効率性アップが期待できるだけではなく、工期遅延のリスクを防げます。
全工程を自社工場で行う“品質安定性”
木材の切削・接着・着色・塗装を全て自社工場で行っているため、品質のばらつきや手作業による人工の増加、工程間での運搬による時間や費用のロスを最小限に抑えられます。
全工程を自社で管理しているため、高い品質安定性を保証できる点が私たちの誇りです。
多彩で環境に配慮した“塗装レパートリー”
塗装も自社で行っているため、仕上げ選定についてもぜひご相談ください。
複数種の塗装サンプルの作成や、オリジナル着色のご提案など、豊富な塗装レパートリーを組み合わせ、お客様のイメージを実現化するお手伝いをいたします。
また、「バイオマスボイラー」による自然を無駄にしないクリーンな熱源確保や、水性塗料を用いた着色技術、高耐久で低汚染なUV塗装・オスモUV塗装の導入によるVOC削減など、環境へ配慮した技術も積極的に導入しています。
工期・予算・デザインに合わせた“材料選定のご提案”
柏田木材は、自社製品を販売するだけに留まらず、お客様のご要望や課題を伺いながら仕様を共に決めていく“開発支援”や、“特注製造”も行っています。
そのため、材料選定やデザイン構想段階から製造まで一貫したサポートをご提供できる点が強みです。
「こんな材料があればいいのに」というお悩みを解決するお手伝いをいたします。
まとめ
丸太から材木へ加工する方法によって、木目は異なり、それぞれどれを採用するかによってデザインの印象は変わります。
特性を踏まえ、イメージやご予算、用途に合う材料を選びましょう。
“柏田木材”が、長年培った経験と知識を活かし、お客様のご予算・設計デザインに合う木質建材をご提案いたします。
「木質系建材を使いたいが既製品では難しい」
「国産材を使いたいがコスト面などでハードルが高い」
「希少樹種を使いたいが必要量の材料が確保できない」
「ウッドインテリアを採用したいが耐久性が心配」
そんなお悩みを抱えている企業様を、私たちがしっかりサポートいたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。