【集成材のメリット・デメリット】樹種別の特徴や強度、無垢材との違いを設計者向けに解説

【集成材のメリット・デメリット】樹種別の特徴や強度、無垢材との違いを設計者向けに解説

集成材は、寸法安定性や強度に優れた点から、建築建材として住宅・非住宅を問わず、幅広い建物に施工されています。

その一方で、「接着剤の影響はないのか」「無垢材より天然素材の風合いが損なわれるのではないか」と疑問に思う方は少なくありません。

集成材は、用途・樹種・施工部位によって適切な選び方が異なります。

そのため、設計に採用する際にはメリットだけではなくデメリットも理解しておくことが重要です。

そこで本記事では、集成材の構造・用途・種類から代表的な樹種、メリット・デメリットについて、“木材のプロ”が実務目線で詳しく解説します。

集成材・無垢材のどちらを選ぶべきか迷った際の判断基準や、集成材選定におけるチェックポイント、規格サイズや経年変化など多くの方からいただく「よくある質問」も紹介しますので、ぜひ設計の参考にしてください。

このコラムでわかること

● 集成材は、変形リスクの低さと品質安定性の高さが魅力ですが、仕上がりの見た目や経年変化に注意が必要です。

● 設計者は、引き渡し後のクレームに対するリスクヘッジとして、集成材のデメリットに加えて、万が一の補修方法や材料選定における注意点を把握することが重要です。

● 集成材で国産材を原料としたものは26%程度あるため、「国産」にこだわって建築材料を選ぶことも可能です。


コンテンツ

集成材とは|構造と作り方、用途・種類、CLT・LVLとの違い

集成材とは|構造・用途・種類、CLT・LVLとの違い

集成材は、原木(丸太)を厚さ25〜40mm程度にスライスしたラミナ(ひき板)やラミナブロック(小角材)を、それぞれの繊維方向が平行になるように積層し接着した建築材料です。

具体的には、以下の工程で作られます。

【原木の製材(ラミナ)】→【ラミナの乾燥】→【ラミナの選別】→【接着・プレス】→【成形加工】

JAS(日本農林規格)では、用途によって「構造用」と「造作用」に分けられ、それぞれ性能基準が設定されています。

集成材の種類用途・特徴
構造用集成材木造建築物の柱・梁・桁など、主要な構造部材に用いられるもの

・強度基準を満たす耐力を確保するために、JAS規格にて等級分けされたラミナやラミナブロックを使用する

・国土交通省告示により、強度基準が厳しく定められている
化粧張り構造用集成柱・構造用集成材に仕上げ材として化粧板が接着されているもの

和室の柱などに使用される
造作用集成材・強度による分類はなく、未仕上げ(素地)のもので、別途、塗装などの仕上げ作業を要する

・主な用途は、テーブル天板やカウンター材家具や建具の材料室内階段敷居や鴨居窓枠などの造作部材
化粧張り造作用集成材・造作用集成材に、仕上げ材として化粧板が接着されているもの

和室、洋室の内装材に使用される
(参考:農林水産省|JASの対象となる品目(規格)は?|林産物|集成材の日本農林規格 JAS1152

ちなみに、JASの規格では、ラミナやラミナブロックそれぞれの繊維方向をほぼ直角になるように交互に積層して接着したものを「直交集成材(CLT)」とし、集成材とは明確に分けています。

集成材は、一方向の荷重や力に強いのに対して、直交集成材は縦横どちらの方向にも強い強度を発揮するため、大規模な建築物の構造材として使用されます。

集成材と同じく板状の素材を繊維方向が平行になるように積層接着する建築材料に「単板積層材(LVL)」がありますが、こちらはラミナの厚さが2〜5mmと集成材よりも薄いため、主に内装下地材や家具・建具・楽器の材料や、造作部材として用いられるのが一般的です。

▶︎単板積層材(LVL)の詳細につきましては「木質建材「LVL」と「LVS」とは|種類・用途・強度とメリット・デメリットを丸ごと解説」をご覧ください。

集成材の樹種別用途|アカシア・パイン・桐・ゴム・竹・赤松・杉・タモなど

集成材の樹種別用途|アカシア・パイン・桐・ゴム・竹・赤松・杉・タモなど

集成材の原料として用いられる樹種は、高い強度を要する「構造用集成材」と木目の美しさが重要な「造作用集成材」で異なります。

集成材の種類樹種(国産材)樹種(輸入材)
構造用集成材カラマツ(唐松):硬く高強度
スギ(杉):柔らかく軽くて加工しやすい
ヒノキ(桧):柔らかく軽くて加工しやすい
スプルース:柔らかく軽くて加工しやすい
欧州アカマツ:変形が少ない
ベイマツ:強度と耐朽性が高い
造作用集成材キリ(桐):柔らかく軽くて加工しやすい
スギ(杉):柔らかく軽くて加工しやすい
ヒノキ(桧):柔らかく軽くて加工しやすい
ケヤキ(欅):硬く高強度
アカシア:独特な木目で耐久性が高い
パイン:安価で柔らかく軽くて加工しやすい
タモ:独特な淡い色合い
ゴム:安価で高強度
ナラ:耐久性・耐水性が高い
ウォルナット:独特な濃い色合い
ハードメープル:淡褐色から濃褐色に経年変化
竹:軽くて高強度
カバサクラ:独特な淡い色合い
ブナ:独特な淡い色合い
チーク:耐水性が高い
スプルース:柔らかく軽くて加工しやすい
ベイマツ:強度と耐朽性が高い
ベイツガ:安価で柔らかく軽くて加工しやすい
ホワイトアッシュ:独特な淡い色合い

日本における人工林面積の約70%はスギ・ヒノキなどの針葉樹であるため、集成材に加工される樹種は限られます。

その一方で、輸入材を原料とする集成材、特に造作集成材は、樹種が豊富であるため、材料を選定する際には、木目の風合いや色味を確認しましょう。

ただし、輸入材は輸送距離が長いため、価格や納品の量・時期が原油価格の変動や社会情勢の影響を受けやすい点には注意が必要です。

▶︎国産材利用の詳細につきましては「国産材利用でSDGs達成を目指す。メリット・デメリットから活用方法まで徹底解説」をご覧ください。

ポイント

集成材を取り扱うメーカーによって、選べる樹種が異なります。

そのため、そのまま木目を活かして仕上げ材として使用する場合は、事前にメーカーにサンプルなどを取り寄せて現物を確認しましょう。

▶︎造作用集成材に関するオンライン相談やサンプル請求はこちらから


集成材のメリットとは|無垢材との違い

集成材のメリットとは|無垢材との違い

集成材が住宅・非住宅を問わず幅広く採用されている理由は、無垢材と比べて優れるメリットにあります。

主な集成材のメリットと無垢材との違いは、以下のとおりです。

無垢材よりも変形が少ない

集成材は、無垢材と同じ断面積の材料と比較すると、温度や湿度の変化による変形が少ない点が最も大きなメリットです。

なぜなら、集成材は製造過程において無垢材よりも品質管理しやすいためです。

集成材が変形しにくい主な理由には、以下の点が挙げられます。

  • 適切な含水率まで乾燥させた原料を使用する
    ラミナの状態で人工乾燥処理するため、分厚い無垢材よりも内部まで均一に含水率を調節できる
  • ラミナを積層することで、それぞれの変形クセを軽減できる
    木材は繊維方向や切り出した部位によって伸縮率が異なるため、異なる特性を持つラミナを重ねると互いの力を打ち消し合う

▶︎木材の変形と含水率の関係につきましては「木材の含水率とは?基準・適正値、測定方法、強度との関連性、材料選定のポイントを徹底解説」をご覧ください。

▶︎木材の反りにつきましては「木材の「木表・木裏」とは|どっちが上?見分け方・反りの違い、使い分けを解説」でも解説していますので、併せてご覧ください。

強度のムラが少ない・品質が均一で安定している

集成材は、原料となるラミナやラミナブロックを原木から切り出す際に、強度低下の原因となる大きな割れや節の部分を取り除く場合がほとんどであるため、材料全体で均一な強度を発揮します。

そのため、JASの規格や関連告示では集成材の強度基準が明確に定められており、構造材として使用する際には、その基準を満たしたものを選定しなくてはいけません。

無垢材もJASの規格において品質等級が設けられていますが、断面積が大きくなるほど部位ごとに強度が異なる場合もあり、現場によって打撃式ヤング係数測定などの非破壊試験だけではなく、ドリル穿孔抵抗試験などの微破壊検査による強度試験が必要な可能性があります。

無垢材より寸法安定性が高い

集成材は、無垢材よりも温度や湿度の変化によって変形しにくいだけではなく、伸縮も抑えられるため、寸法安定性が高い点もポイントです。

木質建材の伸縮が大きいと、施工・引き渡し後に、むくれやきしみ、目地の開きなどがクレームになる場合があり、そのリスクを抑えるためには、伸縮を事前に見越した高度な材料選定能力や施工技術を要します。

長尺材・大断面材を入手しやすい

集成材は、原料であるラミナをフィンガージョイント工法※により縦継ぎすることにより、無垢材では入手困難もしくは高コストになる長尺材や大断面材を製作できます。

※フィンガージョイント工法:ラミナの断面をギザギザな形状に裁断し、接着剤を塗布して強固に接合する方法

フィンガージョイント工法
(フィンガージョイント工法)

長さや幅だけではなく、形状の自由度も高いため、湾曲した集成材を製造することも可能です。

そのため、無垢材よりもより柔軟な設計プランを実現できるため、現代のモダン建築においても多用されています。

加工しやすい

反りや割れなどの変形や伸縮が少ないため、施工時の加工が容易です。

また、設計プランに合わせて長尺材・大断面材を使用したり、角のR加工や切り欠き加工をメーカーに特注すれば、現場の作業負担を大幅に軽減することもできます。

それに対して、無垢材は良質な材料でも現場で加工すると木割れが発生したり、施工前に反りを直す手間が増えたりするケースも少なくありません。

無垢材より価格を抑えられる可能性がある

無垢材は、産地や樹種、樹齢によって価格の差が大きいのに対して、集成材は同じ樹種・同じサイズの材料であれば、10〜20%程度コストを抑えられる可能性があります。

特に、輸入材はその傾向が大きいため、造作用の木質建材を選定する際には、無垢材と集成材の価格を事前に比較してご検討ください。

ただし、集成材に加工費用を踏まえると、国産杉材の中でも銘木とされないものなど安価な木材は無垢材の方が集成材より価格が低い場合もあるため注意が必要です。

エコフレンドリー・サステナブルな建築材料である

無垢材を建築材料として使用するためには、一定以上の径に育つまでの期間が必要ですが、集成材の原料であるラミナ・ラミナブロックは、小径木も活用できます。

そのため、これまで林業の収益につなげにくかった間伐材や、製材業のロスになっていた端材も原料化できることから、エコフレンドリーでサステナブルな建築材料として注目されています。

集成材のデメリットとは|設計を後悔しないための注意点

集成材のデメリットとは|設計を後悔しないための注意点

無垢材と比べて優れた点が目立つ集成材ですが、設計に採用する際に知っておいていただきたいデメリットもあるのでご注意ください。

無垢材ほどではないが変形する(集成材も反り・伸縮は起こる)

集成材は無垢材と比べて変形のリスクは低いものの、“全く変形しない”というものではありません。

施工場所の温度や湿度の変化によって、反りや伸縮が発生する可能性は十分あるため、保管環境や施工環境に注意が必要です。

極端に湿度の高い屋外での材料保管や、エアコンの風が直接当たる場所への施工は、変形の原因となるため避けることをおすすめします。

経年劣化によって層の接着面が剥離する(無垢材より寿命は短い)

集成材の製造に用いられる接着剤の性能は「20〜50年程度」で低下する可能性があり、同じ環境で施工した無垢材と比べると、寿命は短いと言わざるを得ません。

接着剤が劣化すると、ラミナやラミナブロックの密着性が失われます。

特に、造作用集成材に使用される低汚染型のユリア樹脂接着剤は、温度や湿度環境の変化によって劣化しやすいため、無塗装の状態でテーブルの天板やカウンターなど頻繁に水拭きする場所などに採用すると、施工から20年程度で層が分かれる可能性があるので注意しましょう。

無垢材の木目とは異なる(断面の積層模様)

無垢材とは異なり、集成材は、大きな木目や節のあるナチュラルな木目は表現できず、ラミナ・ラミナブロックを積層したラインが現れます。

集成材・無垢材の木目の違い

ただし、集成材特有の積層柄は、モダン・シンプルなデザインとの相性がよく、敢えて選ばれる場合もあります。

また、材料の表面積によって印象は異なるため、デザイン性を重視する場合は、集成材・無垢材それぞれで見た目の違いを必ず確認しましょう。

無垢材より硬い

集成材は、細かい材料を積層するため、接着剤を使用する部分が多く、無垢材より触り心地は硬めです。

特に、杉や桧、桐など柔らかい樹種は無垢材との違いが大きいため、床材やテーブル天板など、人がよく触れる部分に集成材を採用する場合は、事前チェックと施主への説明が欠かせません。

“完全な”自然素材ではない

内装の木質化や木造建築にこだわる方の中には、自然素材であることを重視する方は少なくありませんが、集成材には化学物質である接着剤が使われています。

現状は集成材に使われる接着剤で100%自然由来のものはないため、注意が必要です。

ただし、2003年の建築基準法改正により、建築資材に対して、シックハウス症候群の原因物質となる指定化学物質の放散量が厳しく制限されるようになりました。

そのため、通常の環境下において、集成材に使用される接着剤が大きな健康被害をもたらす可能性は極めて低いとされており、「人体に有害」というのは正しいとは言えません。

しかし、化学物質過敏症の方など、微量の化学物質でも体調不良になる場合もあるため、集成材を使用する際には、事前周知が必須です。

補修方法が制限される

木材にキズや凹みがついた場合の補修として一般的なのはパテを用いた方法ですが、集成材の場合は木目にラミナの積層ラインが多数入るため、無垢材よりも跡が目立ってしまいます。

キズや汚れ、補修跡を目立たせないようにしたい場合は、着色塗装して木目や積層ラインがわかりにくくする方法がおすすめです。

表面の耐摩耗性を高めるUV塗装を採用すれば、表面に擦りキズなどがつきにくくなります。

▶︎集成材に用いる塗装の種類につきましては「集成材に塗装は必要か|メリット・デメリットと塗料の種類、DIY・現場塗装と工場塗装の違い」をご覧ください。

▶︎UV塗装の特徴につきましては「「木材の表面を守るUV塗装」特徴や種類、ウレタン塗装との違いについて解説 」をご覧ください。

薄くできない

集成材は、ラミナやラミナブロックの集合体であり、その性質上、材料を薄くすると強度や耐久性を維持できません。

テーブルの天板やカウンター材として用いられる薄いタイプでも、厚さは20〜30mm程度あります。

そのため、内装仕上げ材として集成材を使用する場合や、納まりの都合で薄い材料が必要な場合は、積層柄(集成柄)の突板化粧板※がおすすめです。

※突板化粧板:原木を厚さ0.2〜0.3mmのシート状にスライスした素材である突板(つきいた)を合板やMDFなどの基材に接着した仕上げ材で、集成材から切り出した積層柄(集成柄)の突板も選べる

▶︎突板化粧板につきましては「突板貼りMDFとは|特徴・使用部位とメリット・デメリット、製品選びのコツをわかりやすく解説」をご覧ください。

樹種・サイズ・用途によっては、コストが高くなる

床材や、ルーバー材・廻り縁など断面の小さい部材は、集成材を使った方が無垢材から作られたものよりコストが高くなる場合があります。

そのため、予算に応じて、集成材と無垢材を使い分けることが重要です。

集成材・無垢材のどちらを選ぶべきか|材料選びで迷った時の用途別チェックポイント

集成材・無垢材・合板のどれを選ぶべきか|材料選びで迷った時の用途別チェックポイント

集成材と無垢材は、同じ木質建材でも特徴が異なり、現場ごとの意匠性・コストの条件によって、最適な材料を選ぶことが重要です。

そのため、材料選定の際には、以下の違いを押さえておきましょう。

比較項目集成材無垢材
強度
(JASの規格で厳しく管理されていて、ムラが少ない)

(樹種による差が大きい)
施工性・加工性
(品質安定性が高く、施工・加工しやすい)

(施工・加工に技術を要する場合がある)
サイズ
(大判・大断面の材料を入手しやすい)

(大判・大断面の材料は入手が困難もしくは高価格)
デザイン性
(好みが分かれる)

(ナチュラルな木目で樹種ごとの特徴が現れやすい)
コスト
(総じて無垢材より安価なものが多い)

(樹種によっては集成材よりコストを抑えられる)
経年変化
(変色や表面の乾燥、接着層の剥離に要注意)

(変色や表面の乾燥に要注意)
環境配慮性
(森林循環※の活性化につながり、さらに間伐材・小径材も活用できる)

(森林循環※の活性化につながる)

※森林循環(森林サイクル):森林の木を「植林・生育・間伐・利用・再植林」するサイクルを指し、これが活性化することにより、二酸化炭素吸収量が増え、地球温暖化対策効果が高まる

▶︎関連コラム:集成材と無垢材どっちがいい?価格・強度・耐用年数などの違いを徹底比較

ポイント

『柏田木材工業』は、集成材・無垢材・突板製品の全てを扱う木質建材メーカーです。

そのため、現場の条件に応じて最適な材料を提案できます。

「無垢材と集成材のどちらを選べばいいかわからない」「無垢材・集成材と突板化粧板の違いを知りたい」という方は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

▶︎関連コラム:集成材と無垢材どっちがいい?価格・強度・耐用年数などの違いを徹底比較



【設計実務用】集成材選びはここを見る|確認すべきポイント

【設計実務用】集成材選びはここを見る|確認すべきポイント

設計実務において、集成材を選ぶ際には、JASの規格や建築基準法で定めるルールを踏まえた検討が必要です。

ここでは、JASの規格に基づき、集成材を選ぶ際に確認すべき主なポイントを紹介します。

確認項目ポイント
含水率同一等級構成集成材※から採取した試験片の平均含水率が15%以下であること
接着の程度接着面の剥離率が10%以下、かつ、同一接着層における剥離部分の合計長さが総長の1/3以下であること
ホルムアルデヒド放散量・放散量の平均値と最大値によって、F☆S〜F☆☆☆☆に分類される
安全性が最も高い「F☆☆☆☆」を使用するのが望ましい

F☆☆☆☆:平均値0.3mg/L、最大値0.4mg/L
F☆☆☆:平均値0.5mg/L、最大値0.7mg/L
F☆☆:平均値1.5mg/L、最大値2.1mg/L
F☆S:平均値3.0mg/L、最大値4.2mg/L
寸法の精度短辺及び長辺の長さが、-0.5mm〜+1.0mm以下
材面の品質・JASの規格では、材面の節や割れ、欠けや接合部のすき間や、変色、接着剤はみ出しなどの有無に応じて、1種〜3種に分類されている
仕上げ用で用いる場合は「1種」を使用するのが望ましい

1種:節、穴、ヤニ筋、入り皮、割れ、欠け、キズ、接合部のすき間がない、もしくは合成樹脂などで補修されており、変色や汚染がなく、接着剤はみ出しがないもの
2種:節、穴、ヤニ筋、入り皮、割れ、欠け、キズ、接合部のすき間や変色・汚染が目立たず、接着剤はみ出しがないもの
3種:変色・汚染が目立たず、接着剤はみ出しがあっても目立たないもの
樹種・造作(仕上げ)用の場合は、樹種により色味が異なる
塗装方法
塗料の種類
・現場塗装か工場塗装か
・UV塗装など一部の特殊塗装は、工場でしか対応できない
不燃性能・「防火地域や準防火地域内にある建築物」「延床面積が大きい建築物」「不特定多数の人が利用する特殊建築物」などでは、主要構造部に不燃性能が求められる
・「延床面積が大きい建築物」、「不特定多数の人が利用する特殊建築物」などでは、内装仕上げ材に不燃性能が求められる(=内装制限)

防火材料※として認定されている集成材、もしくは、積層柄(集成柄)の不燃化粧板を使用する
(出典:農林水産省|JASの対象となる品目(規格)は?|林産物|集成材の日本農林規格 JAS1152

※同一等級構成集成材:JASの規格において、品質・強度の等級が同じラミナ・ラミナブロックを積層接着した集成材
※防火材料:建築基準法で定める不燃性能(=燃焼しない・有害な変形や損傷を生じない・避難上有害な煙やガスが発生しない)を持つと国土交通大臣が認めた建築材料を指し、不燃材料・準不燃材料・難燃材料に分類される

▶︎木材の現場塗装・工場塗装の違いにつきましては「【木材】現場塗装・工場塗装はどちらがいい?それぞれのメリット・デメリットと最新塗料を解説」をご覧ください。

▶︎防火材料(不燃材料)につきましては「不燃材料の認定制度とは|告示との違いや条件・試験内容、番号一覧の見方を解説」をご覧ください。

▶︎内装制限のルールにつきましては「建築基準法の「内装制限」をわかりやすく解説|対象の建築物・範囲、緩和条件、設計実務のポイント」をご覧ください。 

ポイント

『柏田木材工業』は、建築基準法で定める防火規定をクリアできる「不燃木材」や「不燃突板化粧板」も取り扱っております。

防火規定に関する材料選定でお悩みの方は、ぜひ弊社までご相談ください。


【FAQ】集成材に関するよくある質問

【FAQ】集成材に関するよくある質問

ここでは、集成材について多くの方からいただくご質問を紹介します。

Q.集成材の規格サイズは?特注できる?

A.集成材の規格サイズは取り扱いメーカーによって異なり、構造用集成材のサイズは様々ですが、造作用集成材は以下のサイズが一般的に採用されます。

厚み20mm・25mm・30mm・36mm・40mm
500mm・600mm
長さ2000mm・3000mm・4000〜4200mm

ちなみに、数量によっては上記サイズ以外でも、海外の工場で製造できる場合もあります。

(例:20㎥ほどあれば、20ftコンテナに乗せて輸入可能)

そのため、マンションやホテル、そのほかの大規模建築物において、規格サイズでは歩留まりが悪い場合は、特注サイズで材料を購入すると、施工費や材料ロスの削減につながる可能性があるため、メーカーに相談しましょう。

柏田木材工業で対応可能な造作用集成材の特注サイズは、以下のとおりです。

厚み〜90mm
〜450mm
長さ〜4000mm

Q.集成材は30年後どうなる?屋外でも使える?

A.集成材を施工してから30年経過すると、雨漏りや結露、高湿度の環境下においては「接着の劣化」や「強度の低下」が現れ始める可能性があります。

そのため、原則として屋外への施工は推奨されていません。

また、無垢材と同様に、施工部位によっては、シロアリ対策や湿気対策が必要になります。

ただし、湿度が低く、雨風や直射日光に晒されない場所であれば、30年経過しても大きな問題は生じないケースもあるため、設計段階においては環境条件の確認が必須です。

Q.集成材の強度は無垢材より弱い?種類・樹種によってどのくらい変わる?

A.無垢材は、樹種(それぞれの気乾比重)によって強度が異なりますが、集成材は樹種の違いに加えてラミナの「積層枚数(2枚・3枚・4枚以上)」によっても強度が変わります。

JASの規格では、強度性能の基準が、樹種群ごとに分かれており、それぞれ基準値が定められています。

樹種群主な樹種
A
(強度が最も高い)
アピトンとこれに類するもの
Bイタヤカエデ、カバ、ブナ、ミズナラ、ケヤキ、ダフリカカラマツ、サザンパイン、ベイマツ、ウエスタンラーチとこれに類するもの
Cヒノキ、ヒバ、カラマツ、アカマツ、クロマツ、ベイヒとこれに類するもの
Dツガ、タモ、シオジ、ニレ、アラスカイエローシダー、ラジアタパイン、ベイツガとこれに類するもの
Eモミ、トドマツ、エゾマツ、ベイモミ、スプルース、ロッジポールパイン、ベニマツ、ポンデローサパイン、オウシュウアカマツ、ジャックパイン、ラワンとこれに類するもの
F
(強度が最も低い)
スギ、ベイスギ、ホワイトサイプレスパインとこれに類するもの
(出典:農林水産省|JASの対象となる品目(規格)は?|林産物|集成材の日本農林規格 JAS1152

ただし、これらの強度はあくまでも構造用集成材を選ぶ際に重要であり、必ずしも造作用集成材における耐キズ性の高さ・低さを表すものではありません。

Q.集成材に使われている接着剤は安全?

A.建築基準法とJASの規格で定めるホルムアルデヒド放散量の基準を満たす接着剤を使用するF☆☆☆☆の集成材を選べば、人体への影響は極めて低いとされています。

シックハウス症候群や健康被害の原因となる化学物質を含む製品は、国の規制や業界団体の自主規制などで安心して使えるように規制されていますので、ご安心ください。

さらに、業界団体である「一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会」は、2008年10月に集成材や化粧板のVOC放散に関する自主規制を制定し、集成材を含む建築材料の安全性は一層高まりました。

Q.集成材の層が剥離した場合は補修できる?

A.ラミナの接着面が剥離した場合、その部分に穴を開けて接着剤を注入するか、斜めに木ネジを打つ補修方法があります。

ただし、施工後の状態ではこの補修方法を採用できない場合があるため、心配な方は、メーカーに事前確認しましょう。

ちなみに、穴を開けずそのままの状態では、剥離する場合もそのすき間は極めて狭く、そのままでは接着剤が奥まで入らないため、表面にキズをつけずに補修することは困難です。

Q.集成材の国産率はどのくらい?国産材はどのくらい使われている?

A.日本国内にある集成材工場数で生産される集成材は減少傾向にあるものの、そのうち、国産材を原料としたものは26%、国産材と輸入材を混合したものは6%と、徐々にその割合は増えています。

また、集成材(完成品)の輸入量は供給量全体の37%程度に留まっているのが実情です。

そのため、集成材まで国産にこだわることは、無理なことではありません。

高品質な木質建材は“柏田木材工業”にお任せください

高品質な木質建材は“柏田木材”にお任せください

柏田木材工業は、1950年に林業で有名な奈良県五條市で創業した「無垢材・不燃木材・突板化粧板(不燃タイプ・非不燃タイプ)」を取り扱う建材メーカーです。

材料選定のサポートや集成材の仕上げ、特注品・OEM製品のご注文も承っており、特殊塗装も自社工場で行っております。

材料選定やデザイン構想段階から製造まで一貫してサポートいたしますので、「こんな材料があればいいのに」「既製品ではうまく納まらない」とお悩みの方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。

柏田木材工業の“強み”

● レパートリー豊富な「塗装・表面加工ラインナップ」
● 木材の切削・接着・着色・塗装を全て自社工場で行うことによる「高い品質安定性の確保」
● 木材産地に近い立地による「リーズナブルな価格の実現」
● SDGsやカーボンニュートラルの実現につながる「国産材(県産材・地域材)の活用」
● “こだわり”を実現できる「特注加工・開発支援・OEM製造」
● 施工効率性アップを実現できる「自動倉庫管理のオンタイム納品」

集成材カウンター

厚み(mm)20〜60
奥行き(mm)45~450
長さ(mm)1500~4000
塗装・無塗装
・ウレタン塗装
・UV塗装
・オイル塗装
・ノンスリップ塗装
・耐熱塗装 など
樹種【集成材タイプ】
・杉
・桧
・オーク
・アッシュ
・ゴム など

【突板貼りタイプ】
・オーク
・アッシュ
・ウォルナット
・メープル
・バーチ など
※数量によってはその他仕様のご注文も承っております。

▶︎「カウンター・棚板」の詳細はこちら

集成材ルーバー材

厚み(mm)20〜90
幅(mm)45〜450
長さ(mm)1500〜4000
塗装・無塗装
・ウレタン塗装
・UV塗装
・オイル塗装
・屋外用塗装 など
樹種【無垢材】
・杉
・桧

【化粧貼り】
・杉
・桧
・オーク
・バーチ
・メープル
・ウォルナット など

【集成材】
・杉
・桧
・オーク
・アッシュ
・ゴム など
※数量によってはその他仕様のご注文も承っております。

集成材ルーバーのほかに、無垢材・化粧貼り・不燃木材の仕様をお選びいただけます。

▶︎「ルーバー材」の詳細はこちら

その他の製品ラインナップ

柏田木材工業では、カウンター材(棚板)・ルーバーなどの集成材製品のほかに、以下の木質建材も製造しておりますので、“木の魅力”を生かした設計デザインをご検討中の方は、弊社にお任せください。

柏田木材工業の自社製品



まとめ

集成材は、変形リスクの低さと品質安定性の高さが魅力ですが、仕上がりの見た目や経年変化に注意が必要です。

設計者は、引き渡し後のクレームに対するリスクヘッジとして、集成材のデメリットや選定のポイントを把握しておくことが重要になります。

柏田木材工業は1950年創業以来、時代と共に様々な木質建材の製造・販売を行ってまいりました。

「木目を活かした内装・家具・建具・造作材を探している」「内装・外装デザインに合う材料が見つからない」という方は、ぜひ柏田木材工業までご相談ください。

お問い合わせに関して

当社では主にメーカー様、商社様、施工業者様、設計事務所様からのお問い合わせを承っております。
専門的なご相談やご依頼は、こちらのフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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