化粧板には塗装できる?種類別の可否と方法、剥がれやDIYのリスクをわかりやすく解説

化粧板には塗装できるのか|種類別の方法と剥がれ・DIYのリスクをわかりやすく解説

化粧板にはいくつかの種類があり、塗装できるものとそうでないものに分かれます。

また、塗装可能な化粧板でも、DIYや現場塗装では、プロであっても短期間で塗膜が剥がれるケースも少なくありません。

そこで本記事では、「塗装できる・塗装できない」化粧板の種類と、作業手順、現場塗装・DIY塗装の注意点について、“木材のプロ”が詳しく解説します。

柏田木材の塗装バリエーションが豊富な突板化粧板も紹介しますので、ぜひ化粧板選びの参考にしてください。

コラムのポイント

⚫︎化粧板には、塗装できるものとそうでないものがあるため、材料選定の際には注意が必要です。

⚫︎塗装可能な化粧板でも、現場塗装やDIY塗装では品質のばらつきが生じやすく、短期間で塗膜剥離などの問題が発生するリスクがあります。

⚫︎高品質な化粧板を選びたい方や、内装制限の対象範囲に化粧板を採用したい方は、工場塗装された製品がおすすめです。

⚫︎「柏田木材」は1950年に奈良県で創業して以来、産地にこだわった「無垢材・突板化粧板(不燃・非不燃)・不燃(準不燃)木材・集成材・ランバーコア」などを取り扱い、木質建材の製造から加工、塗装まですべて自社工場にて一貫して行っております。


化粧板は塗装できるのか|種類別の可否

化粧板は「塗装できるもの・できないもの」に分かれる

「化粧板の色を塗装で変えたい」「表面が劣化したので、塗装でカバーしたい」という方も多いのではないでしょうか。

化粧板でも、表面に塗装できるものとそうでないものに分かれます。

まずは以下の表で、塗装の可否を整理しましょう。

塗装の可否化粧板の種類
塗装可能突板化粧板・挽板化粧板(不燃・難燃化粧板を含む)
→表面材が天然木であるため、無塗装品であれば、無垢材と同様の塗装が可能
(塗装済みのものは、既存塗膜と新規塗膜の相性に注意が必要)
条件付きで塗装可能化粧石膏ボード・化粧ケイカル板
→表面に樹脂コーティングされていないもののみ、造膜系塗料での塗装が可能
不可メラミン化粧板・オレフィン化粧板・ポリエステル化粧板
→表面に樹脂系化粧シートが貼られているものは、基本的に塗装できない

※化粧板の種類については「化粧不燃ボードとは|種類・厚み・規格・価格から、準不燃材との違いまで徹底解説」をぜひご覧ください。

「塗装できない」化粧板でもDIYで塗装する方もいらっしゃいますが、塗料が表面に密着せず、すぐに剥離してしまうため、原則としてメーカーは推奨していません。

化粧板の塗装方法|手順と仕上げの種類

化粧板の塗装方法

突板化粧板・挽板化粧板などのパネル材を塗装する場合は、以下の手順に沿って作業を進めます。

  • ①化粧板表面を清掃する
  • ②表面をサンディング(研磨処理)し、細かい傷をつける(塗料の密着性を高める)
  • ③着色・シーラー処理をする(用いる塗料によって必要可否は異なる)
  • ④塗装する(下塗り1回→乾燥→中塗り1回→乾燥)
  • ⑤表面を再度サンディング(研磨処理)する
  • ⑥上塗り(1〜3回)する
  • ⑦十分乾燥させる

化粧板メーカーが生産ラインの中で工場塗装する場合も、原則として手順は変わりませんが、ほとんどの工程に機械を用いるため、現場塗装と比べて均一な仕上がりが可能です。

また、仕上がりの種類によって塗装の回数を変えるなどの調整を行います。

仕上げの種類塗装の回数
艶消し仕上げ2〜3回
オープン仕上げ※2〜3回
鏡面仕上げ4〜5回
クローズ仕上げ※4〜5回

※オープン仕上げ:木材の導管(表面の微細な穴)を塗料で埋めずに、木の質感やナチュラルな木目を活かす塗装技法で、近年のトレンド
※クローズ仕上げ:木材の導管(表面の微細な穴)を塗料で埋め、平滑に仕上げる塗装技法

塗装のプロは、仕上げの種類だけではなく、突板・挽板の樹種に応じて、塗装の回数を変える場合もあります。

ちなみに、化粧石膏ボード・化粧ケイカル板を塗装する場合も、基本的な手順は同様です。

化粧板をDIY塗装・現場塗装するリスク|剥がれなどの失敗事例

化粧板の現場塗装は要注意|剥がれ・DIYのリスク

塗装に適さない化粧板だけではなく、塗装できる突板化粧板・挽板化粧板でも、現場塗装やDIY塗装すると、失敗するリスクがあります。

塗装後に現れる主な不具合は、以下のような事象です。

塗膜の不均一

現場塗装やDIY塗装では、スプレーを用いても均一な塗膜に仕上げることは困難です。

そのため、仕上げムラが生じて部分的に色や艶が変わったり、保護効果が損なわれる可能性があります。

一方、工場塗装では、精密な塗膜管理を行うため、均一でムラのない仕上がりが可能です。

塗膜の剥がれ

化粧板表面のサンディング(研磨)処理が不均一だと、塗膜が密着せず、短期間で剥がれる可能性があります。

複数回塗装する場合は、塗膜同士の密着性を高めるために、上塗りの前に再度サンディング処理しますが、それを忘れると塗膜の浮きにつながるため、十分注意しましょう。

防火材料の認定取り消し

防火材料※として認定を受けている不燃化粧板や難燃化粧板に現場で塗装すると、加工したと見なされて認定が取り消しされるリスクがあります。

※防火材料:建築基準法(施行令第108条の2)で定める「燃焼しない」「防火上、有害な変形・溶融・き裂、その他の損傷を生じない」「避難上有害な煙またはガスを発生しない」条件を満たす建築材料で、性能に応じて、難燃材料<準不燃材料<不燃材料に分類される
(詳しくは、「不燃材料とは|建築基準法による決まりと防火性能、認定製品を選ぶポイント」、「難燃材料とは|関連告示と建築基準法・消防法のルール、不燃・準不燃材料との違い、種類一覧を解説」をご覧ください)

そのため、内装制限※の対象となる建物においては、化粧板の現場塗装に十分ご注意ください。

※ 内装制限:不特定多数が利用する建物において、火災発生時に安全な避難経路を確保し、室内の延焼を防止する目的で、建築基準法・消防法で定められた防火規定。室内の天井・壁に防火材料の使用が義務付けられる
(詳しく知りたい方は、COLUMN【内装制限】のページをご覧ください)

▶︎おすすめコラム:木材は塗装で“不燃化”できる?建築基準法との関係や塗料の種類を解説

化粧板は「工場塗装済み」のものがおすすめ

化粧板は「工場塗装済み」のものがおすすめ

化粧板に着色したり、耐摩耗性を高めたい場合は、工場塗装された製品がおすすめです。

なぜなら、工場塗装は現場塗装と比べて、品質・耐久性の面で優れた方法であるためです。

工場塗装の主なメリットは、以下のとおりです。

  • 仕上がりが天候や気温、湿度の影響を受けず、塗料ごとの最適な状況で塗装できる(=品質の確保と安定性)
  • 現場では扱えない塗料や塗装方法を導入できる(高耐久なUV塗装※や不燃塗装など)
  • 下地処理や塗装の作業を機械設備によって行うため、仕上がりのムラがほぼない
  • 均一な塗膜厚さにできるため、現場塗装やDIY塗装よりも耐用年数が長い
  • 納品後、すぐに施工できる
  • 現場養生などの仮設費用を削減できる
  • 塗装済みで防火材料の認定を受けている製品を選べる

※UV塗装:専用塗料を塗って専用機材で紫外線を照射して塗膜を硬化させる方法で、分厚い塗膜を形成できる(詳しくは「木材の表面を守るUV塗装|特徴や種類、ウレタン塗装との違いについて解説 」をご覧ください。

工場では、1日に大量の化粧板を塗装できるため、建築現場においては、塗装工を手配するよりも塗装にかかるコストを削減できるのが一般的です。

そのため、トータルコストを抑えて高品質な化粧板を採用できます。

▶︎おすすめコラム:【木材】現場塗装・工場塗装はどちらがいい?それぞれのメリット・デメリットと最新塗料を解説

“柏田木材”の高品質突板化粧板|選べる塗装バリエーション

高品質で多様な“柏田木材”の木質製品

柏田木材は、林業・製材業で世界的に有名な奈良県五條市で「無垢材・不燃木材・突板化粧板(非不燃・不燃)・不燃パネル・集成材」を製造・販売する建材メーカーです。

柏田木材・製品の特長

⚫︎レパートリー豊富な「塗装・表面加工ラインナップ」
⚫︎木材の切削・接着・着色・塗装を全て自社工場で行うことによる「高い品質安定性の確保」
⚫︎木材産地に近い立地による「リーズナブルな価格の実現」
⚫︎SDGsやカーボンニュートラル実現に貢献できる「国産材(県産材・地域材)の活用」
⚫︎“こだわり”を実現できる「特注加工・開発支援・OEM製造」
⚫︎施工効率を高められる「自動倉庫管理のオンタイム納品」


柏田木材では、以下の木質建材を製造しております。

UV塗装や不燃塗装などの特殊仕上げも全て自社工場で行い、高品質の塗装済み化粧板を提供しております。

柏田木材の突板化粧板でお選びいただける塗装方法は以下のとおりです。

  • オイル塗装(着色・クリア)
  • ウレタン塗装(着色・クリア)
  • UV塗装(着色・クリア、不燃化粧板には施工不可※)
  • オスモUV※塗装(着色・クリア、不燃化粧板には施工不可※)
  • 抗ウイルス塗装(着色・クリア)
  • 木材の日焼け防止塗装(クリア)
  • 不燃塗装(不燃化粧板の不燃性を維持しながら、着色が可能)

※オスモUV:紫外線照射によって硬化する植物油ベースを主成分とするオイル系塗料
(詳しくは「乾燥時間がいらない自然塗料、オスモUVオイルを紹介」をご覧ください)

※UV塗料・オスモUV塗装は、火災時に高温になるため、不燃化粧板には塗布できません。(防火材料として認定されません。)

長尺品や大ロット品などのOEM製品の開発サポートも承っておりますので、「既製品ではプランに合わない」「コストと品質のバランスが良い建材を探している」という方のご相談もお待ちしております。

▶︎おすすめコラム:木材の仕上げ加工|塗装・研磨方法の種類やDIYとプロの違いを徹底解説



まとめ

化粧板には、塗装できるものとそうでないものがあります。

塗装可能な化粧板でも、現場塗装やDIY塗装では品質のばらつきが生じやすく、短期間で塗膜剥離などの問題が発生するリスクがあるため注意が必要です。

高品質な化粧板を選びたい方は、工場塗装された製品をおすすめします。

柏田木材は1950年創業以来、時代に合わせて様々な木質建材の製造・販売を行ってきました。

奈良県産材をはじめとした各地の銘木を取り扱い、木質建材の製造から加工、塗装まで、全て自社工場にて行っております。

仕上げ用木質建材の選定でお悩みの方は、ぜひ柏田木材までご相談ください。

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