【木質パネル貼りの壁】メリット・デメリットと材料の種類を徹底解説

【木質パネル貼りの壁】メリット・デメリットと材料の種類を徹底解説

住宅だけではなく店舗やオフィス、病院、学校など様々な建物に「木質パネル貼り」の壁が採用されています。

今回は、「木質パネル貼りの壁」について、メリット・デメリットや設計デザインのポイント、建築材料の選び方について詳しく解説します。

おすすめの内装建材も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

コラムのポイント

● 木質パネル仕上げの壁には、デザイン面や快適性、環境配慮性などにおいてメリットがあります。

● 木質パネル仕上げの壁には、事前に知っておいていただきたいデメリットや注意点があり、使用する材料によって特徴は異なります。

●「柏田木材」は1950年に奈良県で創業して以来、高品質な木質建材や技術開発支援をお客様に提供しております。


木質パネル貼りの壁|メリット

木質パネル貼りの壁|メリット

木質パネル貼りの壁は、住宅(戸建て・マンション)のみならず、商業施設や医療・福祉施設、教育施設など、さまざまな建物のプランに採用されています。

主なメリットは以下の通りです。

  • 自然素材の持つ温かみとナチュラルな雰囲気になる
  • 壁と天井・床・家具・内装ドアなどを統一感のあるデザインにまとめやすい
  • 塗装やクロス仕上げより高級感がある
  • 樹種や部位によって異なる木目や色合いによって“唯一無二”のデザインにも仕上げられる
  • クロス張りや塗装仕上げの壁より、耐用年数が長い
  • 木材のもつ調湿機能を活かせる
  • 木材の小部屋状に構成された細胞による吸音効果がある(反射音を和らげる)
  • 吸光効果がある(紫外線を吸収し、反射光を軽減する)
  • 経年変化(変色)や傷、汚れによって愛着の湧く見た目に“育つ”(ヴィンテージ・アンティーク・ラスティックテイストと相性が良い)
  • クロス張りや塗装仕上げの壁より、部分的に補修した部位が目立ちにくい(部分張り替えしても比較的短期間で色違いが馴染む)
  • 施工中の乾燥(養生)期間が不要で、工程が温度や湿度環境の影響を受けにくい
  • 無垢材は森が残る限り廃盤しないため、持続可能性が高い
  • 国産材や地域材など、産地を指定しやすい

このように、木質パネル貼りの壁はデザイン面・性能面・メンテナンス性などの観点でたくさんのメリットがあるため、近年採用事例が増えています。

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木質パネル貼りの壁|デメリット ・注意点と解決策

木質パネル貼りの壁|デメリット ・注意点と解決策

木質パネルで仕上げる壁にはメリットがある反面、設計デザインへ採用する前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。

解決策と併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

コストが高くなる

壁仕上げ用の木質パネルは、クロス材や塗料よりも価格が高く、さらに1日に施工できる面積はクロス張り・塗装より少ないのが基本です。

そのため、どうしても平米単価が他の仕上げと比べて高くなる点は否めません。

ポイント

壁の仕上げによく使われるクロスや塗装と木質パネル材の耐用年数を比べると、木質パネルの方が圧倒的に長いため、中長期的視点で考えればコストを抑えられるとも考えられます。

ビニルクロスの耐用年数:5〜10年(5年経たないうちに継ぎ目が開いたり部分的に剥がれる場合も)
塗料(室内)の耐用年数:10〜20年(高耐久塗料は価格が高い)
塗料(屋外)の耐用年数:10〜15年(高耐久塗料は価格が高い)
木質パネル(突板化粧板・室内)の耐用年数:10〜20年
木質パネル(無垢材)の耐用年数:30年以上(施工環境によっては100年以上もつ場合も)

長寿命な材料は、張り替えにかかる材料費と施工費を抑えられる点が魅力です。


耐水性・耐汚性は低い

耐水性・耐汚性に優れた壁仕上げ材にメラミン化粧板などが挙げられますが、それらと比べると木質パネル材は水分に弱く汚れやシミが付きやすい可能性があります。

特に無塗装の無垢材や突板化粧板はスイッチ周りなどがすぐ手垢で黒ずむ可能性があり、水拭きしたり洗剤を使うとそれ自体がシミとして残るケースも珍しくありません。

ポイント

木質パネルの表面汚れは塗装などのコーティングで軽減できます。

最近は木の魅力を残しながらも汚れやシミがつきにくくできる塗料もあるためおすすめです。
柏田木材では、木材のナチュラルな質感を保ちながら、汚れの浸透を防ぎ木材を日焼けからも守れる「アクレックス素材感」の塗料をオプションとしてお選びいただけます。


部分補修しにくい

壁に傷やシミ、汚れがついた場合、塗装仕上げの壁は簡単にタッチアップ塗装できます。

しかし、木質パネル貼りの壁はパーツを1枚ごと交換するのが基本です。

※小さな傷などは着色ワックスとペイントでリペア補修する方法もありますが、耐久性はあまり高くありません。

ポイント

木質パネルの表面に汚れや傷が付きにくくしたい場合には、「UV塗装」が施された材料を選びましょう。

紫外線の照射で短時間硬化する特殊塗料を用いるため、乾燥硬化する通常の塗料よりも分厚くカバー力の高い塗膜を形成できる点がメリットです。

ただし、UV塗装には大掛かりな設備を要するため、対応できる建材メーカーは限られるので注意しましょう。

柏田木材は、UV塗装も自社工場・自社スタッフにて行なっているため、高品質をお約束いたします。


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変形・割れが発生する可能性がある

木は伐採・加工された後も空気中の水分(湿気)を吸収したり放出したりします。

そのため、含水率(※)の変化によって材料が反ったりねじれたりするケースは珍しくありません。

薄く長いパネル材は季節によって伸縮し、数センチメートルも長さが変わる可能性もあるのです。

※含水率(がんすいりつ):木材の重量に対する水分量の割合で、変形しにくい状態は15%以下とされている。

ポイント

施工前の保管期間や施工後の変形・割れを抑えるためには、じっくりしっかり乾燥した木材を選びましょう。

無垢材よりも変形しにくい突板化粧板を採用する方法もおすすめです。


施工技術が必要

クロス張りや塗装仕上げももちろん施工技術が求められますが、木質パネルはさらに「材料の特性を読み取る」スキルが必要です。

例えば、温度や湿度の変化による変形が起こりやすい材料は、将来的な材料の伸縮を予測して施工しなくてはいけません。

ポイント

施工効率を上げる上でも、適切な含水率まで乾燥した木材や変形するリスクの低い突板化粧板がおすすめです。

施工性を上げるために、プランや施工面積に合ったサイズの材料を選ぶ点も重要なポイントとなります。


経年変色する

木材は、紫外線や雨、熱などの影響によって徐々に変色していきます。

クロス張りや塗装仕上げの壁も経年変色しますが、木質パネルは特に紫外線による変色に対しては屋外問わず注意が必要です。

樹種によって木の色が飛んで淡くなるものと、リグニンという成分が紫外線を吸収して色が濃くなるものがあるため、事前の確認が欠かせません。

木材の経年変色は”味わい”とも捉えられるため、あまり神経質になることはありませんが、壁に絵などを長期間飾ったままにすると、その部分だけ日焼けせず、周囲との色違いが目立つ可能性があります。

ポイント

柏田木材では、木材の日焼けを防止する塗料もオプションとしてご追加いただけます。

杉(スギ)や桧(ヒノキ)など明るい色合いの樹種を採用する場合におすすめです。




壁の仕上げ材に使われる木質パネルの種類|それぞれのメリット・デメリット

壁の仕上げ材に使われる木質パネルの種類

内外装の壁仕上げ材に用いられる建築材料には、いくつかの種類があります。

それぞれ特徴が異なりますので、まずは違いを確認しましょう。

無垢材

杉羽目板
杉羽目板

丸太を板状にカットして乾燥させた無垢材も壁の仕上げ材として施工されます。

メリット・造膜系塗装によって、耐摩耗性・耐傷性・耐汚性が高まる
・浸透系塗装によって、ナチュラルな木目や色合いを残しつつ表面保護できる
・深い傷やシミ、汚れがついた場合も、研磨によって補修できる
・触り心地が他の仕上げ材よりも柔らかく温かみがある
・木材本来の調湿性能が高い
デメリット・温度や湿度の変化によって反りやねじれ、伸縮、割れなどが起こる
・薄くできないので、樹種によっては材料が重くなる
・樹種によっては材料費が高価になる
・樹種によっては同じ木目や色合いの材料を大量確保しにくい

近年は木材に使われる塗料や塗装技術が進化して、以下のような機能性の高い塗料を採用する事例も増えています。

  • 環境負荷が少なく高耐久な水性塗料
  • 耐水・耐候性を高められるウレタン塗装
  • 耐摩耗性を高めるUV塗装
  • 木材の日焼け防止塗装

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突板化粧板(非不燃)

無垢材と同じく多くの現場で壁仕上げ材へ採用されているのが「突板化粧板」です。

突板化粧板とは、天然木材を0.2〜0.3mmほどに薄くスライスした突板(つきいた)と呼ばれる素材を表面材とし、合板などの基材(きざい)と貼り合わせたパネル材です。

突板合板の構造
メリット・見た目は無垢材とほとんど変わらない
・無垢材よりも温度や湿度の変化による変形が少ない
・薄くても強度を確保できるため、材料を軽量化できる
・無垢材と同様に表面加工(塗装等)を施せる(耐摩耗性や耐久性のアップ)
・無垢材よりも同じ木目や色合いの材料を大量確保しやすい
・希少で高価な樹種でも無垢材より材料費を抑えられる
デメリット・大きなパネル材には表面に突板の継ぎ目が現れる
・深い傷やシミ、汚れがついた場合、研磨による補修はできない(表面材が薄いため)
・触り心地は無垢材よりも硬く冷たい
・木材本来の調湿性能は無垢材より劣る(ない訳ではない)

突板化粧板にはサイズ(幅×長さ)に加えて厚さのレパートリーもあるため、壁の仕上げ材だけではなく天井の仕上げや、造作家具・内装ドアの面材など幅広く使われます。

そのため、空間デザインをトータルコーディネートしたい場合におすすめの建築材料です。

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不燃木材

不燃木材
不燃木材

不燃木材とは不燃薬剤を無垢材の深部にまで注入した建築材料で、国土交通大臣の不燃個別認定を受けているものもあり、建築基準法によって防火規定を受ける場所にも採用できます。

メリット・見た目は無垢材とほとんど変わらない
・深い傷やシミ、汚れがついた場合も、研磨によって補修できる
・触り心地が無垢材と同様に柔らかく温かみがある
デメリット・使用できる塗料が限られる(不燃塗料を使わないと認定が取り消される)
・経年によって薬剤が表面に浮き出て結晶化する白華(はっか)現象が起こる(止めるためには表面塗装が必要)
・樹種が限られる
・コストが高い

不燃木材は無垢材の魅力を残しつつ防火性をプラスした建築材料です。

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不燃パネル(不燃突板化粧板)

不燃パネル

不燃パネル(不燃突板化粧板)とは、突板化粧板の基材(きざい)を火山性ガラス質複層板などにした材料で、一般的には国土交通大臣からの不燃材料として認定を受けたものを指します。

不燃木材と同様に、建築基準法によって防火規定を受ける場所にも採用できます。

メリット・見た目は非不燃の突板化粧板と変わらない
・無垢材よりも温度や湿度の変化による変形が少ない
・薄くても強度を確保できるため、材料を軽量化できる
・無垢材よりも同じ木目や色合いの材料を大量確保しやすい
・不燃木材より材料費を抑えられる
デメリット・大きなパネル材には表面に突板の継ぎ目が現れる
・深い傷やシミ、汚れがついた場合、研磨による補修はできない(表面材が薄いため)
・触り心地は無垢材よりも硬く冷たい
・木材本来の調湿性能は無垢材より劣る(ない訳ではない)
・表面の耐摩耗性を高めるUV塗装はできない(UV塗料は加熱すると温度が上昇するため)

表面材が同じ非不燃の突板化粧板と組み合わせれば、内装制限の対象となる壁・天井と、対象外であるフローリングや家具、建具の面材のデザインを揃えることも可能です。

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ポイント

柏田木材では、「塗装済み無垢材・突板化粧板(非不燃)・不燃木材・不燃パネル(不燃突板化粧板)」の全てを加工・製造・販売しております。



法令による材料の制限に注意

白木の種類と強度

室内の壁や外壁に木質パネルを採用する場合、建物の用途や規模によっては法令による材料の制限を受ける可能性があります。

そのため、材料選定の際には制限の詳細について事前に確認しておきましょう。

建築基準法の内装制限

「内装制限」とは、不特定多数の人が利用する公共性の高い建築物において、火災時に延焼して避難経路を妨げることを防ぐために内装材へ不燃性の高い材料を使用することを義務付ける規定です。

対象となるのは建築基準法第12条で定められている「特定建築物」で、建築基準法の第35条の2「特殊建築物等の内装」にて、建物の用途と居室か通路かによって天井・壁に採用できる材料が限定されます。

特定建築物に該当する建物では、壁の仕上げ材に難燃材もしくは準不燃材料の認定を受けたものを使用しなくてはいけません。

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消防法の内装制限

消防法における内装制限は建築基準法と直接関連しませんが、消防法第8条で定められた建物もしくは消防法施行規則第4条の4で定められた建物を対象に、壁全面を難燃材料以上にすることを義務付けるルールです。

壁の仕上げ材に加えて、消火設備・警報設備・避難設備の設置も求められます。

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「延焼のおそれがある部分」の制限

防火地域・準防火地域・法22条区域(建築基準法22条指定区域)内の建物は、「延焼のおそれがある部分」に不燃材料もしくは準不燃材料を用いて、耐火構造・準耐火構造にする必要があります。

「延焼のおそれがある部分」とは、隣地境界線等から1階は3m以下、2階以上は5m以下の距離にある建築物の範囲を指し、外壁は建築基準法にて主要構造に指定されていることから防火規定の対象です。

延焼の恐れがある部分
(引用:国土交通省|木造建築関連基準等の合理化及び効率的かつ実効性ある建築確認制度等の構築に向けて

※建物の階数・延べ床面積によって、求められる防火性能は異なります。詳しくは所管行政へお問い合わせください。

範囲内の外壁を木質パネル貼りにする場合は、国土交通大臣の認定を受けている不燃材料・準不燃材料を選定しなくてはいけません。

また、近年は燃えしろ設計※を採用する事例も増えています。

※燃えしろ設計:柱や梁などの木質構造部材を火災時に焼失する厚さを想定して断面寸法を大きくする設計手法で、火災の影響を受けても耐力を維持できる。

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省令準耐火構造の仕様規定

建築基準法や消防法は国の定めた法律ですが、そのほかに外壁材を制限する規定があります。

それは、独立行政法人住宅金融支援機構が定める「省令準耐火構造」の仕様規定です。

省令準耐火構造とは、建築基準法で定めた準耐火構造と同等の防火性能を持ちますが、それに加えて独自の仕様に関するルールが定められています。

建築基準法で防火規定を受けない木造住宅でも、省令準耐火構造の認定を受けると火災に強くなることに加えて火災保険料引き下げなどのメリットを得られます。

ポイント

耐力壁は屋内外問わず建築基準法において主要構造部に指定されているため、様々な規定によって防火性能が求められます。

規定対象になる場合は、告示によって不燃材料・準不燃材料・難燃材料として定められている材料もしくは、国土交通大臣より個別認定を受けている材料を選定しなくてはいけません。

柏田木材の不燃木材と不燃パネル(不燃突板化粧板)は、不燃認定を取得しているため、内外装の制限を受ける場所にもご採用いただけます。



内装材・外装材を選ぶコツ

白木のメリット

壁の仕上げ材として施工できる木質パネル材は国内外問わず多くのメーカーが手掛けていますが、材料選定する際は注意しなくてはいけない点がいくつかあります。

設計デザインの際には、主に5つのポイントに沿って材料を選びましょう。

外壁仕上げは無垢材を選ぶ

基本的にどのメーカーの突板化粧板も外装用ではなく内装用です。

なぜなら、突板はとても薄く水分の影響を受けやすい上に、紫外線や雨の影響によって基材との接着力が低下するリスクがあるからです。

外壁仕上げに木質パネル材を使用する場合は、防腐・防虫処理された塗装済み無垢材がおすすめです。

防火地域や準防火地域、法22条区域内で防火規定を受ける場合は、個別認定を受けた木質系サイディングを使用するか、不燃材料と羽目板材などの二重張り構造にする必要があります。

ちなみに、外壁に不燃木材を使用することも可能ですが、「雨と日光に直接当たらない場所に限る」など、強い制約があるため注意しましょう。

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広い壁面へは施工効率の高い材料を選ぶ

規模の大きい建築物などの壁に木質パネルを採用する場合、施工効率は工期やコストに大きく影響します。

広い面積に羽目板などを1枚ずつ施工すると非効率になる可能性があります。

大量の材料を効率的に施工したい場合は、1枚ごとに取り付けるタイプではなく450×1818mmや450×2424mmなど、ある程度大判のパネル材(突板化粧板)がおすすめです。

材料ロスの少ない材料を選ぶ

大判のパネル材は効率よく広い面積を施工できる点が魅力ですが、複雑な形状の壁や少量の壁に施工すると材料ロスが出てしまいます。

最近増えているアクセントウォールを板張りにするプランなどは、板材の方が材料の無駄を減らせる可能性は十分考えられるでしょう。

施工面積や壁の形状に応じて板材とパネル材を使い分けることが重要です。

ポイント

柏田木材は、無垢材(羽目板)は長さ4100mmまで、突板化粧板(非不燃タイプ)は1220×4000mmまで特注オーダーを承っております。

体育館や中規模以上建築物の内外壁仕上げ材にもご採用いただいておりますので、施工効率性を高めて材料ロスを減らしたい方は、どうぞお気軽に柏田木材までご相談ください。


防火性能を確認する

内装制限をはじめとした防火規定の対象となる建築物へ木質パネル仕上げの壁を採用する場合は、材料が認定されているか必ず確認しましょう。

不燃・準不燃・難燃認定を受けている製品でも、施工方法や納まりを間違えると認定が取り消されるケースもあるため要注意です。

また、海外メーカーの製品や輸入材を使用する際は、いくら防火性能がある製品でも日本の国土交通大臣による認定を受けていない場合もあります。

塗装のレパートリーを確認する

内壁の仕上げへ木質パネルを採用する場合は、耐傷性・耐汚性・耐摩耗性に加えて塗料が環境や人へ与える影響などを総合的にチェックする必要があります。

最近は低汚染型の水性塗料も高耐久のものが増えているため、オプションで選べる建材メーカーがおすすめです。

どのような塗装が施されているかによって、壁の機能だけではなく見た目やデザインも左右されます。

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ポイント

柏田木材では、さまざまな塗料を駆使して、お客様のご要望に沿う木質建材を提供しております。

【木肌一番】木の質感を残しつつも木の香りを保ち、風化・劣化を抑制して耐汚性がプラスされます。
【アクレックス素材感】木材のナチュラルな質感を保ちながら、手垢などの汚れが浸透するのを防ぎ、さらに木材を日焼けから守れます。
【木材保護塗料・S-100】造膜系塗料ですが、着色をできる限り抑えて木の風合いを残しつつ、撥水性と耐候性をプラスできるため外装材にも採用されています。
【レナー屋外用造膜水性塗料】造膜系塗料ですが、紫外線・雨・汚染・塩分・氷・高温への耐性をプラスできるため、外装材にも採用されます。
【UV塗装】紫外線により硬化する特殊塗料によって、分厚く耐摩耗性の高い塗膜を形成できます。
【オスモUVオイル塗装】自然塗料ながらも乾燥が早く高品質の塗料です。

これら以外の特殊塗料も取り扱っておりますので、「こんな機能のある塗装済み木材はあるか」などぜひお問い合わせください。



無垢材・突板化粧板・不燃木材全てを扱う “柏田木材”へご相談ください

突板合板・無垢材どちらも“柏田木材”へご相談ください

柏田木材は、無垢材・不燃木材・突板化粧板・不燃パネルを扱っているからこそ、お客様のご要望やプラン・現場の条件に最適な材料を提案できます。

木質建材の加工・製造に加えて特殊塗装も全て自社工場で手掛けているため、「内装制限に対応できる・表面耐久性が高い・変色しにくい・環境と人にやさしい・産地にこだわった」木質建材をお探しの方は、ぜひ弊社へご相談ください。

ポイント

柏田木材では、現場やご予算・工期に合わせた最適な木質建材を提供しております。

● レパートリー豊富な「塗装・表面加工ラインナップ」
● 木材の切削・接着・着色・塗装を全て自社工場で行うことによる「高い品質安定性の確保」
● 木材産地に近い立地による「リーズナブルな価格の実現」
● SDGsやカーボンニュートラル実現に貢献できる「国産材(県産材・地域材)の活用」
● “こだわり”を実現できる「特注加工・開発支援・OEM製造」
● 施工効率性アップを実現できる「自動倉庫管理のオンタイム納品」

これこそ弊社の強みです。


無垢材(羽目板)

対応樹種:杉・桧・唐松

樹種厚みmm幅mm長さmm塗装
杉・桧10〜18mm70〜180mm1,500〜4,100無塗装
ウレタン塗装
オイル塗装
UV塗装
オスモUVオイル塗装
唐松要相談要相談要相談


突板化粧板(非不燃・不燃パネル)

対応樹種:杉・桧・米栂・米松・オーク・バーチ・メープル・ウォルナット・チーク・チェリー・アッシュ・カリン・カバなど40樹種以上

【不燃タイプ】

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
規格サイズ6・94501818・2424ウレタン塗装
特注サイズ3〜90〜1,220〜2424
※UV塗装は不燃仕様には対応しておりません。ご了承ください。

【非不燃タイプ】

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
規格サイズ6・94501818・2424UV塗装
ウレタン塗装
無塗装
特注サイズ3〜90〜1,220
(UV塗装品は60〜450)
〜4000
(UV塗装品は1500〜4000)


不燃木材

対応樹種:杉・桧

種類厚みmm幅mm長さmm塗装
羽目板
ルーバー
12~90~4501500~無塗装
不燃ウレタン塗装(白華抑制タイプ)




まとめ

木質パネル仕上げの壁には、デザイン面や快適性、環境配慮性などにおいてメリットがあります。

ただし、事前に知っておいていただきたいデメリットや注意点があり、使用する材料によって特徴は異なります。

柏田木材は1950年創業以来、時代と共に様々な木質建材の製造・販売を行ってまいりました。

無垢材から不燃木材、不燃・非不燃突板合板まで多彩な製品を取り扱っていますので、木質材料の選定についてぜひご相談ください。

お問い合わせに関して

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